7日の株式相場見通し=自律反発局面に、米雇用統計前で上値も重いか
7日の東京株式市場は強弱観対立のなかも突っ込み警戒感からの買い戻しや押し目買いが入り、日経平均は切り返しに転じる公算が大きい。前日の欧州株市場では英国、ドイツ、フランスなど主要国の株価指数が揃って高かったことで不安心理が後退、米国株市場でも朝方は売りが先行したが、その後はハイテク株を中心に戻り足となった。ナスダック総合株価指数が午前中の段階で上昇に転じたほか、NYダウも下げ渋り、結局大引けはわずかながらプラス圏で着地した。この日発表された週間の米新規失業保険申請件数は市場予想を上回り、米経済がリセッションに陥る可能性が改めて意識され、これが上値を重くしている。ただ下値を売り込む動きも見られず、3月の米雇用統計発表を前に空売り筋のショートポジションを調整する動きが出て、全体相場に浮揚力を与えた。東京市場では日経平均が前日までの2営業日で800円以上の下落をみせており、きょうは自律反発狙いの買いが優勢となる可能性が高そうだ。ただ、米雇用統計の結果を見極めたいとの思惑から、上値を積極的に買い進む動きは期待できない。日経平均は2万7000円台半ばから後半にかけての水準で売り買いを交錯させる展開が予想される。
6日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比2ドル57セント高の3万3485ドル29セントと小幅続伸。ナスダック総合株価指数は同91.095ポイント高の1万2087.957だった。
日程面では、きょうは2月の家計調査、2月の毎月勤労統計、3月上旬の貿易統計、2月の景気動向指数速報値、消費活動指数など。海外では3月の米雇用統計など。なお、きょうは英国、ドイツ、フランスなど欧州主要国市場や香港、フィリピン、シンガポールなどアジア株市場が休場。このほか、南アフリカ、オーストラリア市場なども休場となる。