株価指数先物【寄り前コメント】 弱含む局面ではTOPIXショートでNTロング対応に

市況
2023年4月7日 8時16分

大阪6月限ナイトセッション

日経225先物 27620 +90 (+0.32%)

TOPIX先物 1967.0 +4.0 (+0.20%)

シカゴ日経平均先物 27630 +100

(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

6日の米国市場は、NYダウ S&P500ナスダックの主要な株価指数が上昇。朝方発表された週間の米新規失業保険申請件数は、22万8000件と市場予想(20万件程度)を上回った。前日には3月のADP雇用統計で民間雇用者数が予想を下回るなど、弱い指標の発表が相次ぐなか、米景気の先行き不透明感が重荷となった。また、国際通貨基金(IMF)が今後5年間の世界経済成長見通しは約30年ぶりの弱さだと警告したことも嫌気された。

ただし、NYダウの下げは限定的であり、足もとの弱い経済指標により米連邦準備理事会(FRB)が利下げに転じる時期が早まるといった見方が相場を下支えした。その後、祝日を前にした買い戻しも入り、NYダウはプラスに転じて取引を終えた。S&P500業種別指数はメディア、ソフトウエア・サービス、運輸が上昇した一方で、エネルギー、電気通信サービス、耐久消費財・アパレルが下落。

シカゴ日経平均先物(6月限)清算値は、大阪比100円高の2万7630円だった。日経225先物(6月限)のナイトセッションは、日中大阪比30円高の2万7560円で始まり、その後は2万7510円~2万7620円での保ち合いを継続。終盤にかけてレンジを切り上げ、一時2万7680円まで買われる場面も見られた。ただし商いは膨らまず、買い一巡後は2万7620円~2万7650円辺りでこう着し、2万7620円でナイトセッションの取引を終えた。

日経225先物は、シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや買い優勢の展開になりそうだ。ナイトセッションでは25日移動平均線を挟んでこう着したが、同線を上回って取引を終えたこともあり、支持線として意識されやすいだろう。直近2日の下落で730円下げたこともあり、短期的ながら自律反発狙いのロングが入りやすいと考えられる。

7日の欧米市場はイースターで休場となるほか、週明け10日は欧州市場がイースターマンデーで休場となることから、海外勢のフローは限られる。米雇用統計の発表を控えていることも手控え要因になりそうであり、短期的なトレードが中心。そのため、オプション権利行使価格の2万7500円~2万7750円辺りでの推移を想定しておきたい。

また、オーバーウイークのポジションは取りづらいところだが、米雇用統計の発表後はアク抜けの流れも意識されるため押し目狙いのロングスタンスとし、弱含む局面ではTOPIX先物のショートでのヘッジ対応としてNTロングによるスプレッド狙いに切り替えたい。昨日のNT倍率は先物中心限月で14.02倍だった。一時13.98倍に低下する場面もあったが、切り上がる25日線を支持線としたトレンドを形成している。NT倍率は2月下旬から上向きのトレンドを継続するなか、200日線が位置する14.10倍が目先のターゲットになろう。

なお、VIX指数は18.40に低下した。一時18.35まで下げており、3月3日以来の水準まで低下しており、ショートを仕掛けづらくさせそうだ。

株探ニュース

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

プレミアム会員限定コラム

お勧めコラム・特集

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
株探プレミアムとは

日本株

米国株

PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.