アイロムGが続伸、京都大学iPS細胞研究財団の臨床用iPS細胞ストックに子会社技術が採用
アイロムグループ<2372>が続伸している。6日の取引終了後、京都大学iPS細胞研究財団が提供する新たな臨床用iPS細胞ストックに、子会社IDファーマのセンダイウイルスベクターを用いたヒトiPS細胞を作製する技術が採用されたと発表しており、好材料視されている。
京都大学iPS細胞研究財団のiPS細胞ストックプロジェクトは、HLA(ヒト白血球型抗原)型を、拒絶反応が起きにくい組み合わせで持つ健康なボランティア(HLAホモドナー)から血液の提供を受け、細胞調製施設で再生医療用のiPS細胞を作製。その後、各種試験を済ませ品質の保証されたiPS細胞だけを保存し、国内外の医療機関や研究機関の求めに応じて迅速に提供するもの。同プロジェクトでは4月5日からセンダイiPSの提供が開始されており、その製造においてIDファーマが販売するセンダイウイルスベクターを用いたiPS細胞作製キット「CytoTune-iPS」が使用されているという。なお、同件による24年3月期業績への影響は軽微としている。