話題株ピックアップ【夕刊】(1):タムラ、TKP、ディスコ

注目
2023年4月7日 15時14分

■ウェザーニューズ <4825>  6,610円  +210 円 (+3.3%)  本日終値

ウェザーニューズ<4825>は4日ぶりに反発。同社は6日取引終了後、23年5月期第3四半期累計(22年6月~23年2月)の連結決算を発表。営業利益は前年同期比18.5%増の25億1000万円で、通期計画32億円に対する進捗率が78.4%となったことが買い安心感につながっているようだ。売上高は同7.4%増の158億400万円で着地した。独自コンテンツの拡充を行ったことでアプリ利用者数が増加し、サブスクリプションサービス売り上げ及び広告収入が好調に推移。利益面ではソフトウェア開発費の最適化を継続したことなどが寄与した。なお、通期業績予想については従来計画を据え置いている。

■タムラ製作所 <6768>  824円  +26 円 (+3.3%)  本日終値

タムラ製作所<6768>が3日ぶり反発。同社のカーブアウトベンチャーであるノベルクリスタルテクノロジーとNEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)が6日、国内で初めて酸化ガリウムショットキーバリアダイオードの実機動作確認に成功したことを発表。これが株価の刺激材料となった。タムラは次世代デバイスである酸化ガリウムパワー半導体の開発に早くから取り組んでおりマーケットでも注目度が高い。

■ティーケーピー <3479>  2,772円  +78 円 (+2.9%)  本日終値

ティーケーピー<3479>が4日ぶりに反発。SMBC日興証券が6日付で目標株価を3300円から3600円へ引き上げており、これが買い材料視された。投資評価は「1」を継続した。同証券では、既存の貸会議室の需要回復継続に加え、コロナ禍で抑えてきた貸会議室出店の加速や料飲の回復などにより高水準の利益成長が期待できると予想。今後の利益成長余地やリージャス売却による財務体質改善も考慮すれば、依然としてアップサイド余地は大きいとした。4月13日発表予定の新中期経営計画で示される具体的な成長見通し・施策に注目したいとしている。

■アークランズ <9842>  1,540円  +32 円 (+2.1%)  本日終値

アークランズ<9842>は大幅続伸。旧村上ファンド系の投資会社シティインデックスイレブンス(東京都渋谷区)が6日の取引終了後に財務省に提出した大量保有報告書で、シティインデックスイレブンスのアークランズ株式保有割合が5.03%と、新たに5%を超えたことが判明。これを受けて需給思惑的な買いが入ったようだ。保有目的は投資及び状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為などを行うことで、報告義務発生日は3月30日としている。

■エイチ・アイ・エス <9603>  1,990円  +38 円 (+2.0%)  本日終値

エイチ・アイ・エス<9603>が3日ぶりに反発。同業のJTB(東京都品川区)が6日、今年のゴールデンウイーク(GW)の旅行者予測を発表し、国内旅行者数は2450万人(前年比53.1%増)、海外旅行者数は20万人(同4.0倍)になるとの見通しを示したことで、旅行需要の増加期待から同社にも買いが入ったようだ。また、同じく同業のKNT-CTホールディングス<9726>のほか、日本航空<9201>やANAホールディングス<9202>も高い。

■ディスコ <6146>  14,160円  +230 円 (+1.7%)  本日終値

ディスコ<6146>が5日ぶりに反発。6日の取引終了後に発表した第4四半期(1~3月)単独売上高が前年同期比9.4%増の665億円となり、四半期ベースとしては過去最高を更新したことが好感された。想定よりも機械装置の検収が進捗した。通期では2342億円となり、直近の個別売上高予想である2241億円を上回った。

■JCRファーマ <4552>  1,459円  +18 円 (+1.3%)  本日終値

JCRファーマ<4552>が続伸。6日の取引終了後、遺伝子組み換えムコ多糖症2型治療剤「イズカーゴ」について、住友ファーマ<4506>と日本における共同プロモーションに関する契約を締結したと発表しており、好材料視された。4月24日以降、医療関係者に対する同剤の情報提供活動を共同で実施するという。これに伴い、住友ファーマは本契約締結時にJCRファーマに対して契約一時金を支払うほか、プロモーションに伴いJCRファより受領する対価を売上高に計上する。なお、製造・販売はこれまで通りJCRファが担当するとしている。

■フィナHD <4419>  694円  +7 円 (+1.0%)  本日終値

Finatextホールディングス<4419>に強気評価が出ている。岩井コスモ証券は6日、同社株の投資判断「A」を継続するとともに、目標株価を800円から1000円に引き上げた。計画に対する売上高の進捗率が高く、最重要KPI(重要業績評価指標)のパートナー数が年度末目標をすでに超過していることから、会社計画を上回った可能性が高い、と指摘。ただ、費用は抑えられているが第4四半期にどれだけ膨らむか不透明なため黒字転換はならなかったとみている。24年3月期は新NISAに関連した導入に期待が持てると予想。証券インフラにおいて新興の成長企業の導入があったことから潜在市場が広がったとみている。こうしたなか、同証券では23年3月期の連結営業損益は会社計画の4億8200万円の赤字に対し1億6000万円への赤字縮小を予想。24年3月期の連結営業損益は1億5000万円への黒字転換を見込んでいる。

■特種東海製紙 <3708>  2,874円  +27 円 (+1.0%)  本日終値

特種東海製紙<3708>が3日ぶりに反発。6日の取引終了後、環境・リサイクル事業を展開するトーエイホールディングス(愛知県東浦町)と資本・業務提携すると発表しており、好材料視された。トーエイHDの発行済み株数の70%を取得し資本参加する。取得価額は非開示。特種東海では、「環境関連事業」を製紙3事業に次ぐ第4の基幹事業として位置づけ、将来の収益基盤を強化するべく事業領域の拡大を図っており、今回の資本参加によりトーエイを核とした環境・リサイクル事業の更なる発展とともに、特種東海の資源再活用ビジネスとのシナジーを期待。なお、同件が24年3月期業績に与える影響は現在精査中としている。

■セブン&アイ <3382>  5,636円  -236 円 (-4.0%)  本日終値  東証プライム 下落率7位

セブン&アイ・ホールディングス<3382>は下値を探る展開。5900円台半ばに位置する75日移動平均線との下方カイ離を広げる動きをみせている。同社が6日取引終了後に発表した23年2月期の決算は売上高にあたる営業収益が11兆8113億300万円(前の期比35%増)と急拡大、国内の小売りでは初の10兆円超えとなった。スーパー事業は苦戦しているものの、コンビニエンスストア事業が国内及び海外でも好調に推移し収益を押し上げている。また、増収効果を反映して営業利益も前の期比31%増の5065億2100万円と大幅な伸びを確保した。ただ、24年2月期については営業収益の伸びが一服し前期比6%減と減収を予想している。営業利益は米国でのコンビニ事業好調などを支えに前期比1%増の5130億円と小幅ながら増益基調を維持する見通しにあるが、今期業績の鈍化を警戒する売りが優勢となった。

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