本日注目すべき【好決算】銘柄 ステムリム、SHIFT、シリコンスタ (10日大引け後 発表分)
4月10日の大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。
ステムリム <4599> [東証G] ★非開示だった今期経常は黒字浮上へ
◆23年7月期の業績予想は経常損益(非連結)が1.4億円の黒字(前期は19.7億円の赤字)に浮上する見通しと発表。再生誘導医薬「レダセムチド」における急性期脳梗塞を対象とした治療薬開発に関するマイルストーンを達成したことに伴い、導出先の塩野義製薬 <4507> からマイルストーン・ペイメント4.5億円を受領することが寄与。また、今期中に追加の開発マイルストーンを達成する見込みとなったことも反映した。
併せて、レダセムチドの慢性肝疾患を対象とした第2相試験で主要評価項目を達成したことも明らかにした。
SHIFT <3697> [東証P] ★上期経常は27%増益で上振れ着地
◆23年8月期上期(22年9月-23年2月)の連結経常利益は前年同期比27.3%増の54億円に伸び、従来予想の43億円を上回って着地。主力のソフトウェアテスト関連サービスが顧客数の増加や顧客単価の上昇などを背景に収益が拡大したほか、順調なエンジニア採用やグループ会社間の連携強化によってソフトウェア開発関連サービスも大きく伸びた。
シリコンスタ <3907> [東証G] ★12-2月期(1Q)経常は9倍増益で着地
◆23年11月期第1四半期(22年12月-23年2月)の連結経常利益は前年同期比9.0倍の1億円に急拡大して着地。主要顧客であるエンターテインメント業界からの案件を中心に受託開発の引き合いが旺盛だったほか、クリエイティブ人材の底堅い需要を背景に有料職業紹介サービスも大きく伸びた。
第1四半期実績だけで、通期計画の2.1億円に対する進捗率は50.5%に達しており、業績上振れが期待される。
北興化 <4992> [東証S] ★12-2月期(1Q)経常は21%増益で着地
◆23年11月期第1四半期(22年12月-23年2月)の連結経常利益は前年同期比21.1%増の24.1億円に伸びて着地。ファインケミカル事業で樹脂分野を中心に販売が大きく伸びたことが寄与。原価低減効果なども大幅増益に貢献した。
富士急 <9010> [東証P] ★前期経常を28%上方修正
◆23年3月期の連結経常利益を従来予想の31.2億円→40億円に28.2%上方修正。増益率が6.4倍→8.2倍に拡大する見通しとなった。入国制限の大幅緩和によってインバウンド需要が堅調に推移したことに加え、レジャー需要の回復を受けて運輸業、レジャー・サービス業を中心に国内外の利用者が順調に伸びたことが上振れの要因。
松竹 <9601> [東証P] ★前期経常を3.9倍上方修正
◆23年2月期の連結経常損益を従来予想の3.5億円の黒字→13.5億円の黒字(前の期は28億円の赤字)に3.9倍上方修正した。利益率の高い放映権販売が好調だったことに加え、演劇事業が想定より回復基調だったことが要因。コスト削減が進んだことなども上振れにつながった。
株探ニュース