ステムリムはカイ気配切り上げ、今期最終黒字転換の見通しを材料視
ステムリム<4599>はカイ気配を切り上げている。10日の取引終了後、未定としていた23年7月期の業績予想について、最終損益が1億7000万円の黒字(前期は19億4800万円の赤字)に転換する見通しを発表。これを材料視した買い注文が集まった。塩野義製薬<4507>へ導出済みの「レダセムチド」において、急性期脳梗塞を対象としたグローバル後期第2相臨床試験が開始されることなり、開発マイルストーンを達成する見込みとなった。
今期の事業収益は23億5000万円(前期は2200万円)を見込む。塩野義からマイルストーン・ペイメント4億5000万円を受領し、事業収益として計上する。また、今期中に追加の開発マイルストーンについても達成する見込みとなったといい、影響を業績予想に織り込んだ。
あわせてステムリムは塩野義へ導出済みの慢性肝疾患を対象とした第2相試験について、主要評価項目を達成したとの連絡があったとも開示した。