話題株ピックアップ【昼刊】:ステムリム、SHIFT、ライフコーポ
■ステムリム <4599> 1,319円 +300 円 (+29.4%) ストップ高 11:30現在
ステムリム<4599>はストップ高。10日の取引終了後、未定としていた23年7月期の業績予想について、最終損益が1億7000万円の黒字(前期は19億4800万円の赤字)に転換する見通しを発表。これを材料視した買い注文が集まった。塩野義製薬<4507>へ導出済みの「レダセムチド」において、急性期脳梗塞を対象としたグローバル後期第2相臨床試験が開始されることなり、開発マイルストーンを達成する見込みとなった。今期の事業収益は23億5000万円(前期は2200万円)を見込む。塩野義からマイルストーン・ペイメント4億5000万円を受領し、事業収益として計上する。また、今期中に追加の開発マイルストーンについても達成する見込みとなったといい、影響を業績予想に織り込んだ。あわせてステムリムは塩野義へ導出済みの慢性肝疾患を対象とした第2相試験について、主要評価項目を達成したとの連絡があったとも開示した。
■SHIFT <3697> 26,320円 +3,980 円 (+17.8%) 11:30現在 東証プライム 上昇率トップ
SHIFT<3697>はカイ気配スタート。10日の取引終了後に発表した23年8月期第2四半期累計(22年9月~23年2月)の連結決算は、営業利益が前年同期比32.8%増の50億8200万円だった。大幅な営業増益となったことを好感した買いが集まったようだ。売上高は同35.1%増の403億4300万円だった。ソフトウェアテスト関連サービスでは顧客月額売り上げ単価が上昇した。ソフトウェア開発関連サービスも、順調なエンジニア採用などが奏功し増収増益となった。一方、投資有価証券評価損の計上を背景に、最終利益は21億8500万円(同17.9%減)となった。
■ライフコーポレーション <8194> 2,760円 +232 円 (+9.2%) 11:30現在 東証プライム 上昇率2位
ライフコーポレーション<8194>はマドを開けて大幅高。10日の取引終了後、前期決算とあわせて今期の堅調見通しと増配方針を発表したほか、中期経営計画の策定を明らかにしており、これらを好感した買いが入っている。前23年2月期決算は売上高が7654億2600万円(前の期7683億3500万円)、純利益が133億2700万円(前の期比12.4%減)だった。水道光熱費の高騰など各費用の増加が利益を押し下げた。24年2月期は売上高8010億円(前期比4.6%増)、純利益135億円(同1.3%増)の見通し。配当は前期比10円増の80円を見込む。同時に発表した「第7次中期経営計画」(2023~26年度)では、中計期間の更に先の2030年度に売上高1兆円、純利益220億円を目指す目標を掲げた。また、株主還元について配当性向30%を目安とし、株主資本配当率(DOE)3%水準で安定的な配当を継続する方針を示した。
■Jトラスト <8508> 420円 +34 円 (+8.8%) 11:30現在
Jトラスト<8508>が高い。10日の取引終了後、Group Leaseの子会社などを被告に、Jトラストアジアが被った損害の回復を求める訴えを提起していた件で、シンガポール高等法院が同日、Jトラストアジアの請求を認容したと発表した。これを材料視した買いが張ったようだ。シンガポール高等法院は被告らに対し、連帯して約1億2400万ドル(約166億円)及び2021年8月1日からの利息の支払いなどを命じる判決を言い渡したという。
■USENHD <9418> 2,755円 +215 円 (+8.5%) 11:30現在 東証プライム 上昇率4位
USEN-NEXT HOLDINGS<9418>が急騰、マドを開けて買われ一気に2800円台ラインを突破した。2月20日につけた年初来高値2729円を大幅に上回り新高値圏に浮上している。店舗・施設向け音楽サービスや動画配信事業を手掛けるが、足もとの業績は好調に推移している。10日取引終了後に発表した23年8月期上期(22年9月~23年2月)の売上高は前年同期比17%増の1337億3200万円と大幅な伸びを達成。また、営業利益は同8%増の95億4400万円だった。好業績を背景に今期の年間配当を従来計画の18円から20円に2円増額することを発表した。好決算発表と株主還元の強化が株価を強く刺激する格好となった。
■MonotaRO <3064> 1,739円 +77 円 (+4.6%) 11:30現在
MonotaRO<3064>が反発している。10日の取引終了後に発表した3月度売上高が前年同月比14.1%増となり、2ケタ増収が続いたことが好感されている。新規顧客として10万8700アカウントを獲得したことなどが寄与した。
■東京エレクトロン <8035> 15,995円 +670 円 (+4.4%) 11:30現在
東京エレクトロン<8035>やレーザーテック<6920>など半導体製造装置関連の主力株が高いほか、半導体シリコンウエハー大手のSUMCO<3436>、車載用半導体のトップメーカーであるルネサスエレクトロニクス<6723>、半導体フォトレジスト首位の東京応化工業<4186>など半導体関連セクターへの買いが顕著となっている。前日の米国株市場ではマイクロンテクノロジー<MU>が8%超の急伸をみせたほか、エヌビディア<NVDA>、アドバンスト・マイクロ・デバイシズ<AMD>など半導体主力株が買われ、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は5日ぶりに切り返した。パソコン出荷の急減などで半導体市況は低迷しているものの、年後半の回復を織り込む形で関連株は上昇トレンドを形成するものが多くなっており、東京市場でもこの流れに乗る形となっている。
■コスモス薬品 <3349> 12,310円 +480 円 (+4.1%) 11:30現在
コスモス薬品<3349>が大幅続伸している。10日の取引終了後に発表した第3四半期累計(22年6月~23年2月)連結決算が、売上高6063億200万円(前年同期比8.5%増)、営業利益221億6700万円(同1.2%増)と増収増益となったことが好感されている。自社競合による一時的な収益性の低下もいとわず次々と新規出店を行ったほか、新商勢圏への店舗網拡大を実施。関東地区に21店舗、中部地区に15店舗、関西地区に7店舗、中国地区に6店舗、四国地区に3店舗、九州地区に19店舗の合計71店舗を新設したことが貢献した。また、ローコストオペレーションの更なる推進によって価格競争力を高めたことも寄与した。なお、23年5月期通期業績予想は、売上高8135億円(前期比7.7%増)、営業利益300億円(同0.7%増)の従来見通しを据え置いている。
■トリドール <3397> 2,923円 +97 円 (+3.4%) 11:30現在
トリドールホールディングス<3397>が4日続伸し年初来高値を更新している。午前10時ごろ、23年3月期時点で海外に全業態合計700店舗を出店したと発表しており、好材料視されている。丸亀製麺の海外ブランド「Marugame Udon」でヨーロッパでのフランチャイズの募集を開始したことや、グループのタムジャイグループが22年10月に2ブランドで200店舗を達成するなどしたことが貢献した。同社では28年3月期に国内外5500店舗以上の出店を目指しており、今後も各業態が世界中で出店戦略を展開するとしている。
■富士急行 <9010> 4,865円 +110 円 (+2.3%) 11:30現在
富士急行<9010>が4日続伸し年初来高値を更新している。10日の取引終了後、集計中の23年3月期の連結業績について、売上高が416億4000万円から429億円(前の期比22.3%増)へ、営業利益が35億2000万円から42億円(同5.5倍)へ、純利益が14億5000万円から23億円(同6.1倍)へそれぞれ上振れて着地したようだと発表したことが好感されている。昨年10月の入国制限の大幅緩和によりインバウンド需要が堅調に推移したことに加えて、政府の全国旅行支援などに刺激を受けたレジャー需要の回復を受け、運輸業、レジャー・サービス業を中心に国内外の利用者が順調に推移したことが要因としている。
■松竹 <9601> 11,870円 +210 円 (+1.8%) 11:30現在
松竹<9601>が3日続伸。マドを開けて買われ、今年の大発会に当たる1月4日につけた高値1万1690円を約3カ月ぶりに上抜き年初来高値を更新した。映像関連事業や不動産事業など足もとの業績は会社側の想定を上回って推移している。10日取引終了後に23年2月期の業績予想の修正を発表、最終利益は従来予想の48億5000万円から54億8000万円(前の期は17億6200万円の赤字)に大幅上方修正した。利益率の高い放映権販売が好調だったほか、不動産事業もコスト抑制への取り組みが奏功した。同社株は実需買いが中心で信用買い残は枯れ切った状態にあり、株式需給面からも上値の軽さが意識されやすい。
■スギホールディングス <7649> 5,670円 +90 円 (+1.6%) 11:30現在
スギホールディングス<7649>が続伸した。10日の取引終了後に発表した3月度の月次速報によると、スギ薬局全体の既存店売上高は前年同月比7.9%増となった。増収基調の継続を好感した買いが株価の支えとなったようだ。全店売上高は同11.6%増となった。3月度は新規出店として8店舗を開設。3月末のスギグループの総拠点数は1573拠点となった。
■マクビープラ <7095> 15,870円 -3,610 円 (-18.5%) 11:30現在
Macbee Planet<7095>が急落した。10日の取引終了後、公募増資などにより手取り概算で最大約53億6500万円を調達すると発表した。1株利益の希薄化と株式需給の悪化を嫌気した売りがふくらんだようだ。新たに27万株を発行する。発行価格は4月18日から20日までのいずれかの日に決定する。需給状況に応じ、上限4万500株のオーバーアロットメントによる売り出しも予定する。調達資金はM&Aに伴う借入金の返済や、人員増強及びオフィス拡張などに充当する。
■ライク <2462> 1,881円 -110 円 (-5.5%) 11:30現在 東証プライム 下落率2位
ライク<2462>が急反落している。10日の取引終了後に発表した第3四半期累計(22年6月~23年2月)連結決算が、売上高431億3600万円(前年同期比4.4%増)、営業利益14億1500万円(同36.4%減)、純利益8億7300万円(同42.8%減)と大幅減益となったことが嫌気されている。子育て支援、総合人材が伸長し売上高は増加したものの、物価高騰による食材費・水道光熱費などの上昇が利益を圧迫した。また、第1四半期連結累計期間において子育て支援サービス事業における期ズレ補助金の計上額が前年同期に比べて減少したこと、介護関連サービス事業において新規施設開設に伴う先行コストが発生したことなども響いた。なお、23年5月期通期業績予想は、売上高616億円(前期比6.9%増)、営業利益43億5000万円(同2.6%増)、純利益33億5000万円(同2.5%増)だった。
■サカタのタネ <1377> 3,870円 -90 円 (-2.3%) 11:30現在
サカタのタネ<1377>が反落し、年初来安値を更新した。同社は10日取引終了後、23年5月期第3四半期累計(22年6月~23年2月)の連結決算を発表。営業利益は前年同期比7.3%減の82億1300万円となり、通期計画113億円に対する進捗率は72.7%にとどまったことがネガティブ視されているようだ。為替の円安が追い風となり売上高は同9.5%増の546億3500万円となったが、人件費や旅費交通費などを中心に販管費が増加したことが利益面に影響した。なお、通期業績予想については従来計画を据え置いている。
■AppBank <6177> 170円 +50 円 (+41.7%) ストップ高 11:30現在
AppBank<6177>が急反騰している。10日の取引終了後、クリエイタープロデュース事業などを展開するSTPR(東京都渋谷区)並びにベンチャー企業の育成支援などを行うクオンタムリープ(東京都港区)と資本・業務提携すると発表しており、好材料視されている。4月28日を払込期日にSTPRを割当先とする109万8000株の新株を発行する。また、クオンタムリープ及び投資事業を行うマイルストーン・キャピタル・マネジメント(東京都千代田区)を割当先とする新株予約権9500個(潜在株式数95万株)の発行を実施する。STPRは、「すとぷり」などの動画配信を中心に活動を行うアイドルユニットのプロデュースを行っており、今回の提携締結によりSTPRがプロデュースやサポートするIP・クリエイターとの継続的かつ包括的なコラボレーションを見込む。STPRの持ち株比率は10.80%となる。なお、今回の新株発行及び新株予約権の発行により2億4400万円を調達する予定で、調達資金は位置情報テクノロジーを用いた「IP×地域コラボレーション事業」などの運営資金に当てる方針だ。
■シリコンスタジオ <3907> 1,437円 +300 円 (+26.4%) ストップ高買い気配 11:30現在
シリコンスタジオ<3907>はカイ気配。10日の取引終了後に23年11月期第1四半期(22年12月~23年2月)の決算を発表し、営業利益は前年同期実績(800万円)から大幅増益となる1億500万円だった。通期で減益を見込んでいるだけに、これがサプライズとなる形で買いを集めている。売上高は前年同期比19.7%増の11億5900万円で着地した。エンターテインメント業界を中心とした多くの引き合いを背景に受託開発が大きく伸びたほか、オンラインゲーム向けのサーバー開発、運用が堅調に推移した。また、エンタメ業界向けの人材事業も好調だった。なお、通期の減収減益見通しは据え置いている。
●ストップ高銘柄
Arent <5254> 3,770円 +700 円 (+22.8%) ストップ高 11:30現在
アイビーシー <3920> 773円 +100 円 (+14.9%) ストップ高 11:30現在
Fusic <5256> 5,690円 +705 円 (+14.1%) ストップ高 11:30現在
など、6銘柄
●ストップ安銘柄
ウェッジHD <2388> 115円 -50 円 (-30.3%) ストップ安 11:30現在
アジア開発キャピタル <9318> 1円 0 円 (0.0%) ストップ安売り気配 11:30現在
以上、2銘柄
株探ニュース