注目銘柄ダイジェスト(前場):SHIFT、ライフコーポ、USENNEXなど

市況
2023年4月11日 12時00分

東エレク<8035>:15995円(+670円)

大幅反発。本日は同社を筆頭に半導体関連株の強い動きが目立っている。米国市場ではマイクロンやWDが8%超の急伸となるなどSOX指数が1.8%高と5日ぶりに反発、東京市場の関連銘柄にも波及する形となっているようだ。米半導体株の上昇に関しては、サムスン電子が半導体の減産を表明したことが材料視されている。供給過剰の緩和によって半導体市況の下げ止まりにつながるとみられている。

コスモス薬品<3349>:12310円(+480円)

大幅続伸。前日に第3四半期の決算を発表、累計営業利益は222億円で前年同期比1.2%増、12-2月期は同2.0%減と減益に転じ、市場予想もやや下回ったとみられる。ただ、会社側の通期計画300億円、前期比0.7%増との比較からはサプライズもなく、株価の下落基調が続いていた中で、過度な警戒感の後退につながっているもよう。また、3月の既存店売上高が前年同月比2.5%増と3カ月ぶりにプラス転換していることも安心感に。

ライフコーポ<8194>:2760円(+232円)

大幅続伸。前日に23年2月期の決算を発表、営業利益は191億円で前期比16.5%減益となったが、従来予想の170億円は上回る着地になっている。また、24年2月期は198億円で同3.4%増の見通し、3期ぶり増益転換を見込んでいる。配当性向30%目安など新たな株主還元方針も示しており、24年2月期配当金は前期比10円増の80円を計画。また、中期計画を発表、2030年度に目指す姿として、経常利益350億円などを掲げている。

USENNEX<9418>:2755円(+215円)

大幅続伸。前日に上半期の決算を発表、営業利益は95.4億円で前年同期比7.9%増となり、第1四半期の同2.9%減から一転して増益での着地となっている。前期反動減の業務用システムを除く全ての事業で増収増益を達成している。上半期末配当金は従来計画の9円から10円に引き上げ、年間配当金は前期比5円増の20円となる。モメンタム好転による通期業績の上振れ期待なども高まる方向へ。

SHIFT<3697>:26320円(+3980円)

大幅続伸。前日に上半期の決算を発表、営業利益は50.8億円で前年同期比32.8%増となり、従来予想の42億円を大きく上回る着地に。第1四半期の減益決算から一転して大幅増益となる形にも。不採算案件の一巡などによって粗利益率が大幅に改善しているもよう。エンジニアの採用ペースなども復調してきているようだ。通期予想の94億円、前期比36.0%増は据え置いているが、コンセンサスは切り上がる方向に。

シリコンスタ<3907>:1437円 カ -

ストップ高買い気配。23年11月期第1四半期(22年12月-23年2月)の営業利益を1.05億円(前年同期実績0.08億円)と発表している。受託開発でエンターテインメント業界を中心に引き合いが多かったほか、オンラインゲーム向けのサーバー開発・運用も堅調に推移した。エンターテインメント業界での有料職業紹介サービスも好調だった。通期予想は前期比40.3%減の2.28億円で据え置いた。進捗率は46%に達している。

カイオム<4583>:199円(+14円)

大幅に続伸。研究開発を進めるがん治療用抗体の「PCDC」「CBA-1205」「CBA-1535」に関する4つの演題を米国癌学会年次総会(14-19日開催)で発表することを明らかにしている。PCDCでは、抗体に薬物を搭載した抗体薬物複合体(ADC)の動物モデルでの強い腫瘍増殖抑制効果のデータなどを発表する。CBA-1205は第1相試験前半パートの速報、CBA-1535は動物モデルでの抗腫瘍効果について公表する予定。

ポート<7047>:1938円(+55円)

上場来高値。LITALICO<7366>と業務提携契約を締結し、人材支援サービスで連携すると発表している。障害者雇用に積極的な企業とパイプを持つLITALICOと業務提携することで、人材採用事業で障害のあるユーザーへの価値提供機会を拡大する。厚生労働省は企業の障害者法定雇用率を現在の2.3%から26年には2.7%に引き上げる方針を示しており、障害者雇用ニーズが高まることが想定されるという。

《ST》

提供:フィスコ

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