【↑】日経平均 大引け| 3日続伸、日銀の金融緩和策継続で買い優勢 (4月11日)
日経平均株価
始値 27895.90
高値 28068.39(11:06)
安値 27854.82(09:44)
大引け 27923.37(前日比 +289.71 、 +1.05% )
売買高 10億4600万株 (東証プライム概算)
売買代金 2兆5260億円 (東証プライム概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は3日続伸、植田新総裁の会見受け安心感
2.NYダウ上昇と円安進行を追い風に終始リスク選好
3.バフェット日本株追加投資の報道受け上げ足を加速
4.一時400円超の上昇、2万8000円台に乗せる場面も
5.引けにかけ伸び悩むも物色意欲旺盛、商いも増勢に
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは前営業日比101ドル高と3日続伸した。米景気に対する先行き不安心理の後退から景気敏感株を中心に買いが優勢となった。
東京市場では、終始買いが先行し、日経平均株価は一時2万8000円台に乗せる場面があった。日銀の金融緩和策が当面続くとの思惑がリスクを取る動きを後押しした。
11日の東京市場は、前日の米株市場でNYダウが100ドルあまりの上昇で3日続伸したことや、外国為替市場でドル高・円安が進んだことなどを追い風に終始買いが優勢だった。前日夜の植田和男・日銀新総裁の就任会見がハト派的な内容であったことから、金融緩和環境が当面続くとの見方が広がったことがマーケットのセンチメントを改善させた。また、取引時間中に著名投資家のウォーレン・バフェット氏が日本株の追加投資を検討していることが伝わると、リスク選好の流れが加速し、日経平均は一時400円以上の上昇をみせ、2万8000円トビ台で推移する場面もあった。ただ、終盤は目先筋の利益確定売りが出て上げ幅を縮小、結局大引け時点での2万8000円台回復はならなかった。なお、プライム市場の売買代金は2兆5000億円台と増勢。
個別では、断トツの売買代金をこなしたレーザーテック<6920>や東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>といった半導体製造装置関連が物色人気。SHIFT<3697>が大商いで急騰した。ソニーグループ<6758>が堅調、ファーストリテイリング<9983>も買いが優勢だった。三菱商事<8058>をはじめ大手商社株が高い。ライフコーポレーション<8194>、USEN-NEXT HOLDINGS<9418>などが値を飛ばし、サンケン電気<6707>も大幅高。
半面、武田薬品工業<4502>、第一三共<4568>など大手医薬品株が軟調だったほか、メルカリ<4385>も冴えない。日本航空<9201>も売りに押された。このほか、HEROZ<4382>、ライク<2462>などが大きく値を下げ、東京個別指導学院<4745>、安永<7271>などの下げも目立つ。JPホールディングス<2749>、ダイコク電機<6430>なども安い。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035>、ファストリ <9983>、テルモ <4543>、アドテスト <6857>、TDK <6762>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約125円。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄は第一三共 <4568>、武田 <4502>、エーザイ <4523>、バンナムHD <7832>、信越化 <4063>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約12円。うち8円は第一三共1銘柄によるもの。
東証33業種のうち30業種が上昇し、下落は医薬品、空運業、水産・農林業の3業種のみ。上昇率の大きかった上位5業種は(1)卸売業、(2)精密機器、(3)非鉄金属、(4)不動産業、(5)石油石炭製品。一方、上昇率の小さかった5業種は(1)銀行業、(2)陸運業、(3)食料品、(4)その他製品、(5)化学。
■個別材料株
△コメ兵HD <2780> [東証S]
インバウンド関連物色の波に乗り上値指向鮮明。
△SHIFT <3697> [東証P]
2月中間期営業益33%増を好感。
△シリコンスタ <3907> [東証G]
23年11月期第1四半期の営業利益が13倍。
△ステムリム <4599> [東証G]
今期最終黒字転換の見通しを材料視。
△北興化 <4992> [東証S]
ファインケミカルの牽引で12~2月期営業25%増益。
△アップバンク <6177> [東証G]
STPRと資本・業務提携。
△東エレク <8035> [東証P]
米半導体株の上昇で国内関連株にも波及。
△ライフコーポ <8194> [東証P]
前期上振れ着地や今期の増配計画を好感。
△Jトラスト <8508> [東証S]
Group Leaseの対応進展を材料視。
△USENHD <9418> [東証P]
上半期営業益は増益に転換で増配も発表。
▼東京個別 <4745> [東証P]
連続2ケタ減益や減配見通しを嫌気。
▼マクビープラ <7095> [東証G]
公募増資による希薄化を嫌気。
東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)SHIFT <3697>、(2)ライフコーポ <8194>、(3)USENHD <9418>、(4)サンケン <6707>、(5)日進工具 <6157>、(6)Vテク <7717>、(7)ファイバーG <9450>、(8)リズム <7769>、(9)インフォMT <2492>、(10)Jテック・C <3446>。
値下がり率上位10傑は(1)HEROZ <4382>、(2)ライク <2462>、(3)アイケイケイ <2198>、(4)安永 <7271>、(5)東京個別 <4745>、(6)ダイセキ <9793>、(7)ビーウィズ <9216>、(8)ダイコク電 <6430>、(9)ベクトル <6058>、(10)ブレクスルー <2464>。
【大引け】
日経平均は前日比289.71円(1.05%)高の2万7923.37円。TOPIXは前日比15.32(0.78%)高の1991.85。出来高は概算で10億4600万株。東証プライムの値上がり銘柄数は1385、値下がり銘柄数は365となった。東証マザーズ指数は744.42ポイント(5.20ポイント高)。
[2023年4月11日]
株探ニュース