12日の株式相場見通し=続伸か、米CPI発表前で様子見ムードに
12日の東京株式市場はリスクオンの地合いが継続し、日経平均株価は4日続伸でフシ目の2万8000円台に乗せる公算が大きい。イースター休暇明けとなった前日の欧州株市場ではドイツ、フランス、英国などをはじめ全面高に買われる展開となったが、米国株市場では主要株価指数が高安まちまちで、NYダウは4日続伸したもののハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は続落となった。もっとも方向感には乏しく、3月の米消費者物価指数(CPI)の発表を控えて様子見気分が強いなか、いずれも狭いゾーンでの値動きに終始した。東京市場では前日に日経平均が一時400円を超える上昇をみせ2万8000円台を回復する場面があったが、その後は伸び悩み2万7000円台に押し戻されていた。きょうは再び終値での大台替えを目指す展開となる。ただ、日本時間今晩に予定される米CPI発表を前に、積極的に上値を買い進む動きも見込みにくい。国内に手掛かり材料が少なく、取引時間中は米株価指数先物やアジア株市場の動向に左右される可能性がある。
11日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比98ドル27セント高の3万3684ドル79セントと4日続伸。ナスダック総合株価指数は同52.478ポイント安の1万2031.877だった。
日程面では、きょうは3月の企業物価指数、3月の貸出・預金動向、2月の機械受注など。海外では3月の米CPI、3月の米財政収支、FOMCの議事要旨(3月21~22日開催分)など。また、カナダ中銀が政策金利を発表する。