米CPI発表を前に売り仕掛け的な動きがあれば、押し目を狙いたいところ/オープニングコメント

市況
2023年4月12日 8時31分

12日の日本株市場は、やや買い優勢の相場展開が見込まれる。11日の米国市場はNYダウが98ドル高だった半面、S&P500、ナスダックは下落した。イエレン財務長官が信用縮小の兆候が見られないと金融混乱の悪化回避を示唆、国内経済が並外れて強いとの見解を示したためダウは続伸した。一方で、重要インフレ指標の発表を控えた警戒やNY連銀のウィリアムズ総裁があと1回の利上げが妥当と言及すると、金利が上昇に転じたためハイテクは終日軟調に推移。シカゴ日経225先物清算値は大阪比85円高の28025円。円相場は1ドル133円60銭台で推移している。

シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや買いが先行する格好となろう。日経225先物はナイトセッションで27870円まで売られる場面が見られたが、その後は切り返して28000円を上回っての推移を継続していた。28000円での底固めが意識されるなか、押し目買い意欲は強そうである。12日の米国では3月の消費者物価指数(CPI)の発表を控えていることもあり、買い一巡後は次第にこう着感が強まる可能性はあるものの、売り仕掛け的な動きがあれば、押し目を狙いたいところだろう。

日経平均は昨日はマドを空けての上昇で抵抗線として意識されていた25日線を突破した。25日線辺りまでの調整は想定しつつ、4月4日の戻り高値水準が目先的なターゲットとなりそうだ。昨日のバフェット氏の発言によってショートは仕掛けづらく、商社株のほかバリュエーション面での割安感が意識される銘柄へは資金流入が期待されそうだ。また、為替市場では1ドル133円60銭台と円安傾向を見せていることもあり、輸出関連などへの資金流入もありそうだ。

一方で、米ハイテク株がさえないことから、昨日指数をけん引していた値がさハイテク株などへは利益確定の売りが先行しそうである。そのため、ディフェンシブ銘柄への資金シフトが意識されるほか、決算シーズンに入ってきたことから、業績面を手掛かりとした個別物色は活発になりそうだ。なお、昨夕決算を発表したところでは、パルHD<2726>、セラク<6199>、イオンモール<8905>、竹内製作<6432>、Jフロント<3086>、わらべ日洋<2918>辺りの動向が注目される。

《AK》

提供:フィスコ

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

プレミアム会員限定コラム

お勧めコラム・特集

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
株探プレミアムとは

日本株

米国株

PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.