話題株ピックアップ【夕刊】(1):竹内製作所、コシダカHD、パークシャ
■竹内製作所 <6432> 3,335円 +500 円 (+17.6%) ストップ高 本日終値 東証プライム 上昇率トップ
竹内製作所<6432>はストップ高。11日の取引終了後に24年2月期業績予想を発表。売上高を前期比5.6%増の1890億円、営業利益を同13.1%増の240億円と前期に続き過去最高を更新する見通しを示しており、これを好感した買いが膨らんだ。主力の欧米向けが引き続き好調に推移すると見込む。配当予想は前期比17円増の115円(普通配当110円・創業60周年記念配当5円)とした。同時に発表した23年2月期決算は、売上高が前の期比27.0%増の1789億6600万円、営業利益が同19.5%増の212億2100万円だった。
■ボードルア <4413> 4,875円 +700 円 (+16.8%) ストップ高 本日終値
ボードルア<4413>がストップ高。11日の取引終了後、23年2月期の連結決算発表にあわせ、24年2月期の業績予想を開示した。売上高は前期比30.0%増の68億2000万円、最終利益は同25.1%増の9億9300万円を見込む。大幅な増収増益の見通しを示したことを好感した買いが集まったようだ。引き続きエンタープライズ顧客及び先端技術分野の拡大と深耕を図り、業績は堅調に拡大すると想定する。23年2月期の決算は、売上高が52億4400万円、最終利益が7億9300万円だった。前期より連結財務諸表を作成しているため、前の期と比べた増減率の記載はない。
■コシダカHD <2157> 1,126円 +150 円 (+15.4%) ストップ高 本日終値 東証プライム 上昇率3位
コシダカホールディングス<2157>は5連騰。フシ目の4ケタ大台を回復すると同時に1月上旬につけた高値1007円を上抜き、約3カ月ぶりに年初来高値更新となる。11日取引終了後、23年8月期業績予想の修正を発表、営業利益は従来計画の74億3000万円から75億7000万円(前期比3.4倍)に増額した。カラオケ店「まねきねこ」を運営するが、コロナ禍から立ち直り客足の回復が顕著となっている。カラオケは訪日外国人観光客にも人気で、今下期はインバウンド関連の特需も見込まれるだけに、収益環境に吹く追い風は強い。
■わらべ日洋 <2918> 2,029円 +243 円 (+13.6%) 本日終値 東証プライム 上昇率4位
わらべや日洋ホールディングス<2918>が大幅に3日続伸し、年初来高値を更新した。同社は11日取引終了後、24年2月期通期の連結業績予想を公表。営業利益の見通しを前期比4.3%増の52億円としていることや、年間配当計画を前期比5円増配の70円としていることが好感されたようだ。売上高は同4.9%増の2040億円を見込む。国内における米飯類の売り上げ回復や海外での新工場稼働などが寄与する見通し。また、利益面では増収効果に加えて商品規格の見直し効果を想定している。なお、23年2月期通期の連結決算は、売上高が前の期比1.1%増の1944億1600万円、営業利益が同12.3%増の49億8500万円で着地した。また、期末一括配当は従来計画比15円増額の65円にするとしている。
■DCMホールディングス <3050> 1,250円 +93 円 (+8.0%) 本日終値 東証プライム 上昇率8位
DCMホールディングス<3050>がマドを開けて急伸し、年初来高値を更新した。11日の取引終了後、23年2月期の連結決算発表とともに、自社株買いと消却の実施を発表した。24年2月期の連結業績予想は、最終利益が前期比3.1%増の187億円を見込むほか、今年度からの中期経営計画では26年2月期の最終利益を228億円に伸ばす目標を公表した。株主還元姿勢と事業拡大戦略を評価した買いを集めたようだ。同社は取得総数500万株(自己株式を除く発行株式総数の3.59%)、取得総額50億円を上限とする自社株買いを4月12日から8月31日の間、実施する。また、4月28日に消却前の発行済み株式総数の4.78%に相当する750万株を消却する。24年2月期の業績予想では、営業収益は前期比3.6%増の4940億円を見込む。既存店売上高は同1.7%減になると想定。プロ業態のホダカで新規に8店舗出店する計画を示している。
■C&R <4763> 2,357円 +103 円 (+4.6%) 本日終値
クリーク・アンド・リバー社<4763>が急反発。岩井コスモ証券は11日、同社株の投資判断「A」を継続するとともに、目標株価は2500円から2700円に引き上げた。23年2月期の連結営業利益は前期比16.0%増の39億5600万円と最高益を更新した。クリエイティブ分野(日本)や医療分野などが好調だったほか、DX推進による業務効率化も寄与した。また、新中期経営計画(24年2月期~26年2月期)では、3年間で営業利益の43%増を目指すほか、配当性向を30%に引き上げることも表明。24年2月期の同利益は前期比13.7%増の45億円を見込んでいる。
■コーナン商事 <7516> 3,420円 +145 円 (+4.4%) 本日終値
コーナン商事<7516>が堅調。11日の取引終了後、23年2月期の連結決算とともに、取得総数100万株(自己株式を除く発行済み株式総数の3.18%)、取得総額30億円を上限とする自社株買いの実施を発表した。24年2月期の業績予想は、営業収益が前期比3.2%増の4532億円、最終利益が同1.6%増の134億5000万円を見込む。今期の年間配当は同5円増配の95円を予定する。これらを好感した買いが入ったようだ。自社株の取得期間は4月12日から9月30日とする。今期は「コーナンPRO」などPRO業態を中心に出店を加速するほか、プライベートブランド(PB)商品の供給先の拡大などに努める。今期の業績予想には、3月に発表したホームインプルーブメントひろせの子会社化に関する数値は含んでいないという。23年2月期の連結決算は、営業収益が4390億2400万円、最終利益が132億3500万円だった。収益認識に関する会計基準の適用により、前の期と比べた増減率の記載はない。
■パークシャ <3993> 1,862円 +61 円 (+3.4%) 本日終値
PKSHA Technology<3993>は続伸。この日の午前中、子会社PKSHA Workplaceの「AIヘルプデスク for Microsoft Teams」が清水建設<1803>に採用されたと発表しており、好材料視された。既存のコミュニケーションツールとして全社員がアクセス可能な「Microsoft Teams」上で問い合わせの管理・分析及びAIによる自動対応が可能なことに加え、深層学習と自然言語処理(NLP)を活用したAIチャットボットの回答精度の高さが評価されたとしている。
■大塚商会 <4768> 4,685円 +120 円 (+2.6%) 本日終値
大塚商会<4768>が5日続伸。大和証券は11日、同社株のレーティングを「2(アウトパフォーム)」から「1(買い)」へ引き上げた。目標株価は4800円から5500円に見直した。第1四半期(1~3月)は同証券見通しの前年同期比10%台前半の増益を超過する可能性がある、と指摘。IT投資意欲は強いうえに、前年同期はコロナ禍や通信機器の機材調達難からハードルは低いためとしている。また、第2四半期(4~6月)は、4月から物販・サービス全般の値上げを施行する可能性が強いため同証券予想を上回る同10~15%程度の営業増益が継続する可能性があると予想している。更に、下期は改正電子帳簿保存法(電帳法)やインボイス対応特需なども加わり、長期・成長回帰が確認された場合、より将来の一株当たり利益(EPS)と高位のPERが株価に反映される期待がある、とみている。同証券では23年12月期の連結営業利益は605億円(会社計画586億円)、24年12月期の同利益は685億円を予想している。
■物語コーポレーション <3097> 2,879円 +69 円 (+2.5%) 本日終値
物語コーポレーション<3097>が4日続伸し年初来高値を更新した。11日の取引終了後に発表した3月度の月次売上高(速報値)で、既存店売上高が前年同月比20.0%増となり、16カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。主力の焼肉部門が同15.0%増となったことが牽引した。また、ラーメン部門、お好み焼部門、ゆず庵部門、専門店部門の全てで2割を超える増収となったことも寄与した。
株探ニュース