ユーロドルは買いが加速し、1.10ドルちょうどを付ける=NY為替
きょうのNY為替市場は、米消費者物価指数(CPI)の発表を受けてドル売りが強まる中、ユーロドルは買いが加速し、心理的節目の1.10ドルちょうどを付ける場面が見られた。ただ、1.10ドル付近では利益確定売りやオプション絡みの売りも多数観測されており、現在は1.09ドル台後半での推移となっている。目先は2月に付けた年初来高値の1.1035ドル付近が意識される。
きょうはホルツマン・オーストリア中銀総裁の発言が伝わっていたが、「5月に0.50%ポイントの利上げが必要になる」との見解を示していた。同総裁はECB理事の中でもタカ派色が強い総裁として知られている。
短期金融市場ではいまのところ、0.25%ポイントの利上げは十分に織り込んでいるものの、0.50%ポイントに関しては懐疑的な見方をしている状況。5月に0.25%、6月に0.25%ポイントがメインシナリオとなっている。
EUR/USD 1.0985 EUR/JPY 146.37 EUR/GBP 0.8811
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美