13日の株式相場見通し=反落か、米株軟調受け利益確定売り誘発
13日の東京株式市場は主力株をはじめ広範囲に売りが広がり、日経平均株価は5日ぶりに反落しそうだ。前日の米国株市場ではハイテク株を中心に軟調な銘柄が目立ち全体指数を押し下げた。NYダウは朝方に高く始まったもののその後は上値が重く、取引終盤に手仕舞い売りで値を消し小幅ながらマイナス圏で着地。またハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は100ポイント超の下落となった。注目された3月の米消費者物価指数(CPI)はコンセンサスを下回り、これを受け朝方は強気優勢の地合いだったが、午後に公表されたFOMC議事要旨を受け、金融システムに端を発する信用収縮が経済に悪影響を及ぼすとの見方が広がり売りを誘発した。これを受けて東京市場も市場のセンチメントが悪化しそうだ。日経平均は前日までの4営業日で600円強の上昇をみせ、前日は終値で2万8000円台を回復した。その反動もあり、きょうは、目先筋の利益確定の動きを誘発しそうだ。再び2万7000円台に押し戻される場面も想定される。一方、下値では押し目買いニーズも強いため、下げ幅は限定的なものにとどまりそうだ。
12日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比38ドル29セント安の3万3646ドル50セントと5日ぶり反落。ナスダック総合株価指数は同102.540ポイント安の1万1929.337だった。
日程面では、きょうは3月のマネーストック、3月の投信概況など。海外では、3月の中国貿易統計、3月の豪雇用統計、3月の米生産者物価指数(PPI)、米新規失業保険申請件数(週間ベース)など。