注目銘柄ダイジェスト(前場):トレファク、広済堂HD、NPCなど
ハイデ日高<7611>:2311円(+141円)
大幅続伸。前日に23年2月期の決算を発表、営業利益は6.2億円で前期35.2億円の赤字から黒字に転換、2月の上方修正水準で着地。24年2月期は30億円で前期比4.9倍と大幅増益の見通し。期待以上のガイダンスと捉えられる。また、26年2月期を最終年度とする中期計画も発表、売上高480億円、営業利益率7.5%を目標としており、営業利益は36億円の水準となる。
トランザク<7818>:1650円(+118円)
大幅続伸。前日に上半期の決算を発表、営業利益は23.2億円で前年同期比43.9%増となり、通期計画は従来予想の35.6億円から41.5億円、前期比28.5%増に上方修正している。eコマース事業の強化によって主力サイトが好調に推移したほか、SNSの活用強化でDtoCサイトの売上も拡大へ。上半期上振れ分のみの上方修正で、一段の上振れ期待も。年間配当金も従来計画の27円から29円に引き上げ、前期比4円の増配としている。
コメダHD<3543>:2686円(+283円)
大幅続伸で上場来高値を大きく更新。前日に23年2月期決算を発表、営業利益は80億円で前期比9.8%増となり、ほぼ市場想定並みの着地だが、12-2月期は前年同期比51.7%増と大幅増益となる形に。24年2月期は87億円で前期比8.4%増の見通しで、こちらもコンセンサス並み水準とみられる。46万株、10億円を上限とした自社株買いの発表、26年2月期までのEPS年平均成長率引き上げ(10%以上→13%以上)などをポジティブ視へ。
トレファク<3093>:1643円(+300円)
ストップ高。前日に23年2月期の決算を発表、営業利益は25.7億円で前期比2.6倍となり、24年2月期見通しも28.6億円で同11.4%増と連続2ケタ増益となっている。年間配当金は21円を計画し、分割考慮で前期比2.5円の増配となる。また、中期計画の見直しも行っており、25年2月期経常利益は従来計画の24.4億円から32.5億円にまで引き上げ。なお、立会外取引による20万株、2億円上限の自社株買い実施も発表。
広済堂HD<7868>:2956円(+500円)
ストップ高。前日に23年3月期の業績上方修正を発表、営業利益は従来予想の41.3億円から42.5億円、前期比14.0%増に引き上げ。葬祭セグメントの堅調推移や情報セグメントの増収などが背景としている。また、中期計画の上方修正も発表している。24年3月期営業利益は従来47億円の計画であったが、新中計では66.5億円と見込んでいる。既存事業の収益上振れのほか、新規セグメントである資産コンサルティング事業の寄与も見込む。
NPC<6255>:567円(+80円)
ストップ高。23年8月期の営業利益予想を従来の3.42億円から6.58億円(前期実績6.20億円)に上方修正している。主要案件での原価低減や部品の売上増加が寄与し、売上総利益率が向上する見込みとなったため。第2四半期累計(22年9月-23年2月)の営業利益は2.24億円(前年同期実績0.01億円)で着地した。仕入コストなどが低減したことから、会社計画(0.87億円)を超過達成した。
チームスピリット<4397>:400円(+38円)
大幅に反発。23年8月期第2四半期累計(22年9月-23年2月)の営業損益を0.22億円の赤字(前年同期実績0.01億円の黒字)と発表している。プロフェッショナルサービスで導入プロジェクトの受注が堅調に積み上がったことから、営業損失は期初の想定より縮小したとしている。なお、成長投資を継続するとして通期予想は2.50億円の赤字-2.00億円の赤字で据え置いている。
WACUL<4173>:688円(+67円)
6営業日続伸で年初来高値更新。24年2月期の営業利益予想を前期比3.9%増の1.91億円と発表している。顧客生涯価値の拡大やクロスセル商材の拡充、人材マッチング事業の本格化で成長が持続すると見込む。23年2月期の営業利益は0.9%減の1.84億円で着地した。売上高は24.2%増の13.49億円だったが、売上原価が膨らみ減益となった。24年2月期の増益転換に加え、売上高予想は31.4%増の17.73億円としており、成長期待で買われているようだ。
《ST》