株価指数先物【昼のコメント】 押し目狙いのロングの動き目立ち、ボリンジャーバンドの+1σを上回ってきた
日経225先物は午前11時30分時点、前日比20円高の2万8110円(+0.07%)前後で推移。寄り付きは2万7930円と、シカゴ先物清算値(2万7945円)にサヤ寄せする格好から下落して始まった。ただし、ショートを仕掛けてくる動きとはならず、寄り付きを安値にほどなくして2万8000円を回復すると、ボリンジャーバンドの+1σ(2万8040円)水準を意識した2万8000~2万8050円辺りでのレンジを継続。取引中盤にレンジを上放れプラスに転じると、終盤にかけて一時2万8120円まで買われる場面が見られた。
日経225先物はボリンジャーバンドの+1σを上回ってくるなど、押し目狙いのロングの動きが目立った。SOX指数が1.8%を超える下落だった影響もあって、東京エレクトロン<8035>が指数の重荷となる一方で、ファーストリテイリング<9983>の上昇で吸収する形となった。日経225先物は+1σを上回ってきたことにより、オプション権利行使価格の2万8000~2万8250円辺りでのレンジが意識されよう。ナイトセッションで付けた高値2万8240円を試す動きを見せてくるようだと、ショートカバーを誘う格好から、直近戻り高値の2万8330円をターゲットとした仕掛け的な動きも期待されそうだ。
なお、NT倍率は先物中心限月で14.01倍に上昇した。ハイテク株の弱い値動きが目立った米国市場の流れから、朝方はTOPIX優位となり、一時13.96倍に低下して25日移動平均線を下回った。ただし、その後はNTショートの巻き戻しにより再び25日線を上回って推移している。
株探ニュース