株価指数先物【引け後コメント】 バークレイズやBofA、JPモルガンはNTロングの形に
大阪6月限
日経225先物 28190 +100 (+0.35%)
TOPIX先物 2008.5 +1.5 (+0.07%)
日経225先物(6月限)は、前日比100円高の2万8190円で取引を終了。 寄り付きは2万7930円とシカゴ日経平均先物清算値(2万7945円)にサヤ寄せする格好から下落して始まった。ただし、ショートを仕掛けてくる動きにはならず、寄り付きを安値にほどなくして2万8000円を回復すると、ボリンジャーバンドの+1σ(2万8040円)水準を意識した2万8000~2万8050円辺りのレンジを継続。前場中盤に+1σ水準を明確に上放れプラスに転じると、ランチタイムで2万8130円まで上昇した。後場も2万8100円辺処での底堅さが見られるなか、引けにかけて短期筋のショートカバーが加わり、2万8210円まで買われる場面があった。
売り先行で始まった日経225先物だったが、前場中盤にボリンジャーバンドの+1σを上回ると、その後は同水準を支持線とした底堅い値動きだった。オプション権利行使価格の2万8000~2万8250円のレンジで推移するなか、4月5日に付けた直近戻り高値の2万8330円をターゲットとした仕掛け的な動きで3月9日高値の2万8480円が視野に入っており、権利行使価格の2万8500円に迫る動きも期待されそうだ。ボリンジャーバンドの+2σが2万8510円辺りに位置していることもあり、3月高値更新でいったん達成感につながるだろう。
そのため、ボリンジャーバンドの+1σと+2σによる2万8000円~2万8500円のレンジを想定し、+1σに接近する局面では押し目狙いのスタンスに向かわせそうだ。週末には米大手銀の決算発表が予定されていることもあり、波乱含みの展開となる可能性はあるが、VIX指数が20を下回って推移するなか、リスク回避姿勢は強まらないとみておきたい。
なお、NT倍率は先物中心限月で14.03倍に上昇した。朝方はハイテク株の弱い値動きが目立った米国市場の流れを受け、TOPIX優位なかで一時13.96倍に低下し、25日移動平均線を下回った。ただし、ファーストリテイリング <9983> [東証P]の強い上昇が、東京エレクトロン <8035> [東証P]の下落影響を吸収するなか、NTショートの巻き戻しにより再び25日線を上回って推移した。
手口面では、日経225先物はモルガンSが920枚、SBIが680枚、ABNアムロが610枚、楽天が560枚程度の売り越しに対して、バークレイズが1230枚、BofAが1190枚、ドイツが710枚、JPモルガンが580枚程度の買い越しだった。TOPIX先物はBofAが1140枚、JPモルガンが630枚、バークレイズが610枚程度の売り越しに対して、ソジェンが1290枚、ドイツが1210枚、野村が770枚程度の買い越しだった。バークレイズ、BofA、JPモルガンがNTロングとなっている。
株探ニュース