ユナイテッドヘルスは好決算も下落 メディカルケア・レシオが影を落とす=米国株個別
医療保険最大手のユナイテッドヘルス<UNH>が取引開始前に1-3月期決算(第1四半期)を発表し、1株利益、経常収益とも予想を上回った。ユナイテッドヘルスケア部門もオプタム部門も予想を上回った。ガイダンスも公表し、通期の1株利益の見通しを上方修正した。ただ、予想は下回った。
好決算ではあったものの、株価はネガティブな反応。アナリストは経費の増加が影を落としていると指摘している。経費の指標として注目される、保険料収入に対する医療費支払いの割合を示すメディカルケア・レシオが82.2%と予想(82.4%)よりも若干良かったものの、タイミング効果を除いたコアの指標では、前年から0.5%ポイント上昇したという。これは今年のトレンドに関して、若干の懸念を抱かせる可能性があると記した。
(1-3月・第1四半期)
・1株利益(調整後):6.26ドル(予想:6.06ドル)
・経常収益:919.3億ドル(予想:894.6億ドル)
ユナイテッドヘルスケア:704.7億ドル(予想:697.1億ドル)
オプタム:540.6億ドル
オプタムRx:274.2億ドル(予想:256.9億ドル)
オプタムヘルス:230億ドル(予想213.3億ドル)
オプタム・インサイト:45億ドル(予想:44.8億ドル)
・メディカルケア・レシオ:82.2%(予想:82.4%)
(通期見通し)
・1株利益(調整後):24.50~25.00ドル(従来:24.40~24.90ドル)(予想:24.91ドル)
(NY時間14:44)
ユナイテッドヘルス<UNH> 512.51(-13.72 -2.61%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美