ステート・ストリートが決算受け大幅安 資金が予想外の流出=米国株個別
カストディアンのステート・ストリート<STT>が下落。取引開始前に1-3月期決算(第1四半期)を発表し、経常収益は予想範囲内となったものの、1株利益は予想を下回った。金利上昇にもかかわらず純受取利息(NII)が予想を下回っている。
特に市場は、資金の純流出入が260億ドルの予想外の流出となった点を嫌気している模様。予想は84.4億ドルの流入だった。長期の機関投資家の株式関連の資金流出入は250億ドルの流出、ETF関連の流出入は120億ドルの流出となった。また、同銀は米金融機関に10億ドルの流動性を提供。この取り組みにより、第1四半期の業績に2900万ドルの引当金、または1株0.06ドルの影響を与えたとしている。
同銀のオハンリーCEOは「われわれの総収入には耐久性があり、前年比で純利息収入が大きく伸びた。それが手数料収入の逆風を相殺することができた」と述べた。
なお、今年の自社株買いは最大45億ドルの目標を維持している。
(1-3月・第1四半期)
・1株利益(調整後):1.52ドル(予想:1.64ドル)
・経常収益(調整後):31.0億ドル(予想:31.2億ドル)
手数料収入:23.4億ドル
純受取利息(NII):7.66億ドル(予想:7.92億ドル)
・資金の純流入出:-260億ドル(予想:+84.4億ドル)
・運用資産残高:3.62兆ドル(予想:3.59兆ドル)
・預かり資産:37.64兆ドル(予想:37.93兆ドル)
(NY時間09:36)
ステート・ストリート<STT> 67.84(-12.19 -15.23%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美