シュワブ、積極的自社株買いを一時停止 預金残高は30%減も予想範囲内=米国株個別
チャールズシュワブ<SCHW>が取引開始前に1-3月期決算(第1四半期)を発表し、経常収益は予想範囲内だったものの、1株利益は予想を上回った。警戒されていた預金残高は3257億ドルと前年比30%減少したものの、予想範囲内ではあった。
ただ、これまでの積極的な自社株買いを一時停止することを決定。一時停止について同銀は、顧客預金が昨年末から11%減少したが、SVBやシグネチャー銀を含む米銀の破綻を受けた規制の不透明さを理由に挙げた。
ベッティンガーCEOは声明で「第1四半期の最優先事項は、顧客との繋がりを保つこと、つまり市場で何が起きているかを理解してもらうことだった」と述べた。
ただ、顧客は同銀の投資商品に資金を追加し続けており、新規の純資産は1320億ドル増えた。そのうち3月単月で530億ドル増加し、同月としては過去2番目の多さとなった。
株価は売りが先行したものの、売りが一巡すると切り返し、小幅高で推移している。
(1-3月・第1四半期)
・1株利益(調整後):0.93ドル(予想:0.90ドル)
・経常収益:51.2億ドル(予想:51.5億ドル)
・預金残高:3257億ドル(予想:3259億ドル)
・顧客総資産:7.58兆ドル(予想:7.43兆ドル)
・純金利収入(NII):27.7億ドル(予想:27.4億ドル)
(NY時間10:16)
チャールズ・シュワブ<SCHW> 51.73(+0.96 +1.89%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美