バンカメが決算　ひとまず安心感が広まる　ただ、株価は材料出尽くし感も＝米国株個別

材料

2023年4月18日 22時52分

バンカメ<BAC>が取引開始前に１－３月期決算（第１四半期）を発表し、１株利益および経常収益とも予想を上回った。債券・為替・商品（ＦＩＣＣ）のトレーディング部門が予想以上に好調だった。また、純受取利息（ＮＩＩ）も予想を上回っている。注目の預金残高は３％減に留まり、３月末時点で１兆９１００億ドルと、予想（１兆８８００億ドル）を上回っている。

ボースウィックＣＦＯは声明で「経常収益の伸びは好調な純利息収入（ＮＩＩ）と、営業およびトレーディングの最良の四半期の一つを反映した」と述べた。

先週の他行と同様に、市場にはひとまず安心感が広まっている。

株価は決算発表後に時間外で上昇し、取引開始直後も買い先行で始まったものの、直ぐに戻り売りに押される場面も見られた。先週のＪＰモルガン<JPM>など米大手銀の決算を受けて、同銀株もすでに上昇していたこともあり、材料出尽くし感も出ているのかもしれない。

（１－３月・第１四半期）

・1株利益（調整後）：0.94ドル（予想：0.82ドル）

・経常収益（調整後）：262.6億ドル（予想：253.2億ドル）

トレーディング：50.5億ドル（予想：44.6億ドル）

FICC：34.3億ドル（予想：26.2億ドル）

株式：16.2億ドル（予想：18.0億ドル）

投資銀行：11.7億ドル（予想：11.8億ドル）

ウェルス・マネジメント：53.2億ドル（予想：54.8億ドル）

純受取利息（NII）FTE：145.8億ドル（予想：144.2億ドル）