東京株式(前引け)=小幅反発、押し目買いで前場後半にプラス転換
20日前引けの日経平均株価は前営業日比24円77銭高の2万8631円53銭と小幅反発。前場のプライム市場の売買高概算は4億4741万株、売買代金概算は1兆1025億円。値上がり銘柄数は1044、対して値下がり銘柄数は671、変わらずは119銘柄だった。
きょう前場の東京株式市場は、前日の米国株市場でNYダウが下げたこともあり、朝方は売り優勢で日経平均は安く始まった。しかし、下値では押し目買いが活発で、寄り後は一貫して戻り足を示した。取引時間中に岸田首相が海外資金の投資促進を促す方策として「アクションプラン」を月内にも示すことが伝わり、マーケットのセンチメントが強気に傾いた。外国為替市場では1ドル=134円台後半の推移と円安に振れていることもポジティブ視されている。日経平均は前場取引後半に上昇に転じている。一方、上値では利益確定の売りが出て上げ幅はわずかにとどまった。
個別ではキーエンス<6861>が買われ、ファーストリテイリング<9983>も堅調。ソシオネクスト<6526>が大きく上値を追った。アドバンテスト<6857>も買いが優勢。NOK<7240>が急騰、DDホールディングス<3073>も大幅高となった。Hamee<3134>も値を飛ばした。半面、レーザーテック<6920>が売りに押され、ソフトバンクグループ<9984>も軟調。三菱商事<8058>、三井物産<8031>など商社株も安い。いちご<2337>が急落、カプコン<9697>も下落した。