DRホートンが決算受け上昇 受注が前四半期比で73%増加=米国株個別
米住宅建設大手のDRホートン<DHI>が上昇。取引開始前に1-3月期決算(第2四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を大きく上回った。住宅の粗利益率も予想を上回っている。住宅メーカーは、営業所への来客を促進するため、割引や住宅ローン金利の一部負担などのインセンティブを提供してきたが、この取り組みが功を奏した。
同社のホートン会長は声明で「春の重要な販売シーズンに心強いスタートを切ったことを示すものとして、受注が前四半期比で73%増加した」と述べている。「季節要因のほか、中古住宅不足が新築の需要を押し上げ、値下げを含むインセンティブが、変化する市場を乗り切るのに役立った」とも述べた。
米住宅購入者は新築に目を向けるようになっている。米国では、一戸建て住宅の3分の1を新築が占めるようになっており、これは通常の2倍以上の水準。同社は初回購入者を含む多様な顧客層に対応しており、価格競争に巻き込まれている購入者を支援するために、スリムな間取りやその他の低価格のオプションも提供している。
(1-3月・第2四半期)
・1株利益:2.73ドル(予想:1.93ドル)
・売上高:79.7億ドル(予想:65.9億ドル)
・粗利益率:24.8%(予想:20.5%)
・受注残:74.0億ドル(予想:72.2億ドル)
・キャンセル率:18%
(4-6月期・第3四半期見通し)
・売上高:80~85億ドル
・粗利益率:21~22%
(NY時間09:48)
DRホートン<DHI> 109.18(+7.32 +7.19%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美