IBMが決算受け小幅高 上期は幾らか軟化も年内には改善見込む=米国株個別

材料
2023年4月20日 23時07分

IBM<IBM>が前日引け後に1-3月期決算(第1四半期)を発表し、売上高が予想を下回ったほか、フリーキャッシュフロー(FCF)も予想を下回った。ただ、1株営業利益は予想を上回っている。コスト管理および年初に実施した生産性向上策が奏功。ガイダンスでは通期のFCFの見通しを維持した一方、売上高見通しは下方修正した。

クリシュナCEOはインタビューで、「上期の終わりまでに、幾らか軟化が見られる可能性があるが、年末近くには成長が少し改善すると考えている」と述べた。また、人員削減について、「事前に発表した3900人ではなく、終了すれば5000人に近づくかもしれない。それでも、第1四半期に7000人を雇用した」と付け加えた。

決算発表直後は時間外で株価は上昇していたものの、その後は伸び悩む動きも出ている。

米半導体受託生産会社グローバルファウンドリーズ<GFS>が、約8年前にスピンオフした半導体事業から引き続き利益を得ているとして、IBMを提訴した。損害賠償と企業秘密の利用差し止めを求めている。同社がインテル<INTC>および日本のラピダスと最近結んだライセンス契約は、2015年の取引でグローバルファウンドリーズが取得した企業秘密が基盤になっていると主張している。

(1-3月・第1四半期)

・1株営業利益(調整後):1.36ドル(予想:1.25ドル)

・売上高:142.5億ドル(予想:143.3億ドル)

ソフトウェア:59.2億ドル(予想:57.6億ドル)

コンサルティング:49.6億ドル(予想:50.1億ドル)

インフラストラクチャー:31.0億ドル(予想:32.6億ドル)

ファイナンス:1.62億ドル(予想:1.60億ドル)

・粗利益率(調整後):53.7%(予想:53.0%)

・FCF:13.4億ドル(予想:21.8億ドル)

(通期見通し)

・売上高:3~5%増(従来:1桁台半ば)

・FCF:105億ドル(予想:103億ドル)

(NY時間09:53)

IBM<IBM> 126.88(+0.56 +0.44%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

プレミアム会員限定コラム

お勧めコラム・特集

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
株探プレミアムとは

日本株

米国株

PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.