株価指数先物【引け後コメント】 2万8500円処での底堅さが意識されるが、主要企業の決算を控えて積極的な売買は手控えられる

市況
2023年4月21日 18時06分

大阪6月限

日経225先物 28560 -90 (-0.31%)

TOPIX先物 2034.0 -4.5 (-0.22%)

日経225先物(6月限)は前日比90円安の2万8560円で取引を終了。寄り付きは2万8560円と、シカゴ日経平均先物清算値(2万8605円)を下回り、売り先行で始まった。売り一巡後は米ラムリサーチ<LRCX>の大幅上昇を受けた東京エレクトロン <8035> [東証P]など指数インパクトの大きい値がさハイテク株が指数をけん引し、前場中盤にかけて2万8780円まで買われた。日経平均株価が3月9日に付けた高値を更新したことが目先的な達成感につながり、前場中盤以降は持ち高調整もあって、2万8600円~2万8680円辺りで保ち合いを継続。後場半ばにはレンジを切り下げ、一時2万8520円まで売られた。ただし、引き続き2万8500円近辺では押し目狙いのロングが見られ、寄り付き水準まで下げ幅を縮めて終えた。

日経225先物は売り先行で始まったものの、ラムリサーチのほか、ディスコ <6146> [東証P]が14%を超す上昇となるなか、ハイテク株が物色されており、日経平均型の買いにつながったようだ。また、日経平均株価の3月9日高値への接近に伴い、高値更新からの一段高を狙ったロングも入ったとみられる。

ただし、来週も日米ともに主要企業の決算を控えるなかで様子見姿勢は強く、商いは膨らみづらいため、上値追いのロングは限られたようである。半面、目先的な達成感から利食いは入りやすかったが、2万8500円水準では底堅さが見られ、ショートを仕掛けてくる流れにもなりづらかった。今週は概ね2万8500円を中心としたオプション権利行使価格の3万83755円~2万8750円辺りでのレンジ推移だった。

ボリンジャーバンドの+1σは2万8460円まで切り上がっており、同水準での押し目狙いのスタンスを継続。この水準を下回り、2万8400円辺りまで下げる場面があると、パラボリックでは陰転シグナルを発生させてくるため、投資家心理を神経質にさせる可能性はある。一方で、ボリンジャーバンドの+2σは2万9020円まで上昇し、上値のターゲットが切り上がっており、ショートに傾けるのは避けておきたい。

NT倍率は先物中心限月で14.04倍と若干低下したが、25日移動平均線水準を支持線としたトレンドは継続している。来週にはアドバンテスト <6857> [東証P]、ファナック <6954> [東証P]など指数インパクトの大きい値がさ株の決算発表が予定されていることもあり、決算評価となれば200日線が位置する14.10倍辺りを意識したNTロングが入りやすいだろう。

手口面では、日経225先物はフィリップが500枚、ゴールドマンが420枚、野村が330枚、BofAが300枚程度の売り越しに対して、JPモルガンが820枚、ソジェンが410枚程度の買い越しだった。TOPIX先物はJPモルガンが1330枚、ABNアムロが680枚、三菱UFJが440枚程度の売り越しに対して、HSBCが1220枚、BofAが390枚、UBSが380枚、ソジェンが340枚程度の買い越しだった。

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