4月21日のNY為替概況
21日のニューヨーク外為市場でドル・円は、133円55銭まで下落後、134円49銭まで上昇し、引けた。
金利低下に伴いドルが軟調に推移したのち、米4月製造業PMI速報値が予想外に活動の拡大を示す50台を回復したほか、サービス業PMI速報値も前月から悪化予想に反し1年ぶり高水準となるなど、強い結果をうけて、米連邦準備制度理事会(FRB)の早期利上げ停止の思惑が後退。金利も上昇に転じドル買いが加速した。
ユーロ・ドルは、1.0994ドルまで上昇後、1.0938ドルまで反落も再び上昇し、引けた。
ユーロ圏やドイツの4月サービス業PMIが予想を上回ったほか、欧州中央銀行(ECB)高官のタカ派発言を受けてユーロ買いが優勢となった。その後、強い米経済指標を受けたドル買いに上値が抑制された。
ユーロ・円は146円74銭から147円57銭まで上昇。日欧金利差拡大観測にユーロ買い・円売りが強まった。
ポンド・ドルは、1.2365ドルへ下落後、1.2438ドルまで上昇。スナク首相の側近ラーブ副首相辞任がスナク政権に打撃となるとの不安に一時ポンド売りが優勢となった。しかし、英国の4月サービス業PMIが強く、追加利上げ観測が一段と強まりポンド買いに拍車がかかった。
ドル・スイスは、0.8908フランまで下落後、0.8954フランまで上昇した。
【経済指標】
・米・4月製造業PMI速報値:50.4(予想:49.0、3月:49.2)・米・4月サービス業PMI速報値:53.7(予想:51.5、3月:52.6)・米・4月総合PMI速報値:53.5(予想:51.2、3月:52.3)
《KY》