【北浜流一郎のズバリ株先見!】 ─再注目!愛され続ける人気キャラクター企業

市況
2023年4月23日 9時30分

「再注目!愛され続ける人気キャラクター企業」

●大人も、子どもも夢中にさせるキャラクター

ゴールデンウイーク(GW)が目前に迫ってきた。どこへ出かけるか、なにをするか、お決まりだろうか。

私はまだなにも決めていない。そもそも私は昔からGWが嫌いなのだ。仕事人間なので長い休みになると、なにをしていいのか時間をもてあまし、休日2日目にもなると、早く連休が終わってくれないかと願うばかりの日々を過ごすことになってしまう。

それに4人いる孫が遊びに来る。これがやっかいだ。家中を駆け回り、泣き叫び、こちらがパニックに陥ってしまう。自分の息子や娘たちの時には叱りつけもしたが、孫相手ではそうもいかない。

こうした状況を考えると、近づくGWが心配でならないが、孫対策で一つだけ有効な切り札があることを発見した。すでに数回試して実証済みなので、この連休でも効果を発揮してくれると信じている。それは……「アンパンマン」のアニメDVDを見せることだ。

「な~んだ、そんなことか」になってしまうかもしれないが、私にとってはこれ以上の助けはなく、大いに頼りにしているのだ。

それにしても 人気キャラクターの威力は絶大だと改めて思う。考えてみれば、われわれ大人だって、「くまモン」や「ひこにゃん」などの縫いぐるみには素直に親近感を抱くし、機会があればこれらゆるキャラと一緒に写真を撮りたくなったりする。そして、休日ともなれば実際に会いに行ったりもする。子供がいればなおさらだ。

目先に迫ってきた大型連休。この期間、人気のキャラクターたちは多くの人々を引き寄せると見て間違いない。この点に着目すると、必然的に有望株も見えてくる。

●日本はキャラクター企業の宝庫

具体的には、まずは任天堂 <7974> [東証P]だ。同社株は2021年2月に6983円の高値をつけたあと、「スイッチ」の販売数減少が懸念されて下げ続けてしまった。しかし、21年10月の安値4789円、今年3月の安値4996円でダブルボトムをつける形で株価は回復に転じ、足もとでは5500円台に戻っている。

超人気キャラクターの「スーパーマリオ」が登場する映画「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」が、米国で大ヒット中だ。日本でも4月28日に公開予定であり、GW中は全国の映画館にスーパーマリオファンが押しかけるのはまず間違いない。

それによって潤うのは任天堂ばかりではない。映画を配給する東宝東和を傘下に持つ東宝 <9602> [東証P]も収益増となると見てよく、当然株価も期待が持てる。

オリエンタルランド <4661> [東証P]も当然、キャラクターパワーに支えられている。東京ディズニーリゾートを訪れて「ミッキーマウス」や「ドナルドダック」、「シンデレラ」などを見ないで帰る人はまずいないだろう。GW中だけでなく、夏休みまでを想定すると、昨年までとは比較にならないほどの集客増が見込め、株価を押し上げる可能性が高い。

オリエンタルランドほどではないものの、「ハローキティ(キティちゃん)」ブランドも強力で、東京都多摩市にあるサンリオビューロランドには親子連れが押し寄せるだろう。「キティちゃん」などのキャラクター商品は国内だけでなく、米国やアジアでも販売が好調であることを踏まえると、サンリオ <8136> [東証P]の株価は高値圏ながら上値を打つのはまだまだ先になりそうだ。

「リカちゃん」で知られたタカラトミー <7867> [東証P]は、単一キャラクターへの依存から脱却し、多様性の時代に合わせて多彩な展開をみせている。トミカ、プラレールなど男の子向けの玩具だけでなく、大人向けのリカちゃんシリーズを展開するなど、女の子たちのニーズも的確に捉える経営力は株価にもプラスすると見てよい。

目先のGWとは関係ないものの、夏休みも近くなるため、円谷フィールズホールディングス <2767> [東証P]も要マークだ。この会社は「ウルトラマン」のブランドを所有しており、今年7月8日からテレビ東京系で、最新TVシリーズ「ウルトラマンブレーザー」の放送が始まる。ウルトラマンは永遠のスーパーヒーロー。今後、新作の放映が周知されるにつれ株価も浮上が見込めるため魅力的だ。

2023年4月21日 記

株探ニュース

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