NY株式:米国株式市場は小幅反発、リセッション懸念が後退
ダウ平均は22.34ドル高の33,808.96ドル、ナスダックは12.90ポイント高の12,072.46で取引を終了した。
4月購買担当者景気指数(PMI)が予想外に改善して景気後退懸念が緩和したため、寄り付き後、底堅く推移。一方、早期の利上げ停止期待も後退したことで金利の上昇が警戒され、その後、一時下落に転じた。終盤にかけては、来週に控える主要ハイテク企業の決算を見極めたいとの見方から買戻しが強まり、主要株価指数は小幅高で終了。セクター別では家庭・パーソナル、小売りが上昇した一方で、銀行が下落した。
オンライン小売のアマゾン(AMZN)は傘下のスーパーマーケットチェーン、ホールフーズの事業再編の一環として従業員削減計画を発表、収益改善期待から上昇した。配車サービスの(LYFT)も新最高経営責任者(CEO)がコスト削減策の一環として全従業員の3割削減の計画を発表し、収益改善期待で買われた。貨物輸送会社のCSX(CSX)は第1四半期決算で1株利益が予想を上回り上昇。消費財メーカーのプロクター・アンド・ギャンブル(PG)も四半期決算の内容が予想を上回ったほか、安定した需要や値上げを理由に通期の売り上げ見通しを引き上げ、上昇した。一方、複数の地域銀行持ち株会社のリージョンズ・ファイナンシャル(RF)は四半期決算で1株利益が予想を下回ったほか、預金の減少も発表し売られた。
イエレン財務長官は、ノンバンク企業の監視強化を提案する金融安定監視評議会(FSOC)の計画を発表した。
(Horiko Capital Management LLC)
《YN》