ファースト・リパブリックが大幅高 本日引け後に決算発表=米国株個別
米地銀のファースト・リパブリック<FRC>が大幅高。銀行の混乱で同社株は今年に入って80%下落している。本日は引け後に1-3月期(第1四半期)の決算発表が予定されており、それを前にショートカバーが活発に出ているようだ。預金と資金調達コストの見通しにスポットライトが当てられそうだが、市場では、第1四半期の期末時点の預金総額は前年比で約400億ドル減少し、1367億ドルが予想されている。
大手銀からの命綱によって資金調達基盤が安定したとはいえ、流動性の変動によって同銀は高コストの短期資金源に頼らざるを得ず、利ざやがかなり圧迫されているのではと警戒されている。第1四半期の利子獲得指標は前年から3分の1に落ち込むと予測されている。
ただ、それらを見込んで現在の株価下落となっており、きょうはショート勢が予想ほど悪化していないリスクに備えているのかもしれない。
(NY時間11:01)
ファースト・リパブリック<FRC> 15.77(+1.51 +10.59%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美