ニデックがカイ気配スタート、24年3月期最終益3.7倍の計画を評価
ニデック<6594>がカイ気配スタート。24日の取引終了後、23年3月期の連結決算発表にあわせ、24年3月期の業績予想を開示した。今期の売上高は前期比1.9%減の2兆2000億円と減収を見込む半面、最終利益は同3.7倍の1650億円と大幅増益を計画しており、評価されたようだ。
年間配当は前期と横ばいの70円を予定する。IT機器や家電関連で、最終製品需要の回復の遅れが懸念されるほか、中国では補助金終了に伴う電気自動車(EV)市場の成長率の低下を想定。一方で、抜本的な収益構造改革や大幅な固定費の削減などを通じ、業績のV字回復を目指すという。想定為替レートは1ドル=120円、1ユーロ=130円に設定した。
23年3月期の連結決算は、売上高が前の期比16.9%増の2兆2428億2400万円、最終利益が同66.9%減の450億300万円だった。車載製品や工作機械事業への参入による機器装置での増収が売上高の増加に寄与した。半面、市場環境の悪化を背景に、構造改革費用約757億円を計上した。