注目銘柄ダイジェスト(前場):IPS、三菱電、サイフューズなど

市況
2023年4月25日 11時59分

IPS<4335>:820円(+77円)

大幅続伸。前日に23年6月期の業績上方修正を発表している。営業利益は従来予想の2.5億円から3億円、前期比24.5%増に引き上げ、年間配当金も従来計画の20円から30円に引き上げている。営業体制の強化による新規案件の着実な受注獲得、プロジェクト体制の強化や品質管理体制の効果などが利益率向上にも寄与のようだ。上半期は7割超の減益であったため、上方修正にはポジティなサプライズも。

大和ハウス<1925>:3342円(+101円)

大幅続伸。前日に23年3月期の業績上方修正を発表している。営業利益は従来予想の3600億円から4650億円にまで引き上げ、退職給付に関する数理差異発生で966億円が上乗せとなるが、これを除いたベースでも3684億円に上振れとなる。ホテル事業と不動産売却益の上振れが背景のようだ。金融政策変更の影響なども懸念されていた中、実態ベースでの上振れに安心感が強まる格好へ。

コーエーテクモ<3635>:2368円(+59円)

大幅続伸。前日に23年3月期の決算を発表している。営業利益は391億円で前期比13.3%増益となり、従来計画の340億円を大きく上回る着地に。コンセンサスも30億円程度上振れ。年間配当金も従来計画48円から50円に引き上げ。一方、24年3月期営業利益は375億円で同4.2%減と減益見通しに。市場予想は420億円程度となっている。ただし、例年保守的な傾向が強いこともあり、実績値の上振れをプラス視する動きが優勢に。

三菱電<6503>:1705円(+75.5円)

大幅続伸。自動車機器事業について抜本的な構造改革を実施すると発表している。意思決定プロセスの簡素化、スピーディーな事業運営を目指し、同事業を分社化する方針。CASE関連事業は技術シナジー見込める企業との協業を模索、電動パワステなどの事業は収益性の期待できる分野にリソースを集中、課題事業については早期の事業終息を進めるなどとしている。今後の収益改善につながっていくとの期待が先行の形へ。

ニデック<6594>:6833円(+209円)

大幅続伸。前日に23年3月期の決算を発表、営業利益は1001億円で前期比41.3%減となり、従来計画の1100億円を下振れる着地。構造改革費用の計上によって、1-3月期は243億円の赤字に。一方、24年3月期は2200億円で同2.2倍の見通しとしており、市場コンセンサスをやや上回る水準に。構造改革費用計上の一巡に加えて、イーアクセルの収益改善なども見込んでいるもよう。直近では警戒感も先行していたとみられ、安心感につながる決算と捉えられているもよう。なお、本日説明会を予定している。

サイフューズ<4892>:1390円(+213円)

大幅に5日ぶり反発。末梢神経損傷に対する新しい治療法として、バイオ3Dプリンターを用いた神経再生技術の開発に世界で初めて成功したと発表している。京都大学医学部附属病院整形外科、同病院リハビリテーション科、京都大学大学院医学研究科人間健康科学系専攻との共同開発。今回の結果を医薬品医療機器総合機構に報告し、今後、再生医療等製品としての実用化に向けて開発を進めるとしている。

ホープ<6195>:317円(+4円)

大幅に続伸。子会社のジチタイワークス(福岡市)が、うるる<3979>及びチェンジホールディングス<3962>と業務提携契約を締結したと発表している。自治体の調達業務の効率化推進が目的。ジチタイワークスは購買調達サービス「調達インフォ」の自治体への販売・予算確保に関する作業支援などを行う。うるるは「調達インフォ」有料版サービスの提供やメンテナンス、チェンジHDは今後必要が生じた場合にプロダクト開発を主導する。

ラバブルマーケ<9254>:1446円(+26円)

大幅に4日ぶり反発。SNSマーケティング支援事業を行う子会社コムニコ(東京都港区)がタイのDTK ADと協業し、訪日タイ人向けのプロモーションパッケージの提供を開始したと発表している。タイで影響力があるインフルエンサーからサービスの魅力をタイ人に向けて発信するほか、タイの旅行系サイトやSNSコミュニティへの情報掲載などを実施する。DTK ADは東南アジアでのマーケティングやインバウンド向けのプロモーション支援を手掛けている。

《ST》

提供:フィスコ

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