ファースト・リパブリックが大幅安 預金が想定以上に減少=米国株個別
米地銀のファースト・リパブリック<FRC>が大幅安。前日引け後に1-3月期決算(第1四半期)を発表し、預金が想定以上に減少していたことが明らかとなった。同銀は全業員の20-25%の人員削減を計画していることも明らかにしている。また、4月に入って21日までの預金も1.7%減少した。
声明では「資本基盤を強化しつつ、その進捗を早めるための戦略的選択肢を追求している」と述べた。
同銀は財務安定化を支援するため、複数の大手銀が3月半ばに計約300億ドルを預け入れた後でも、3月末時点の預金量は1045億ドルと前年から41%減少。予想は1367億ドルだった。
今回の決算を受けてアナリストからの投資判断や目標株価の引き下げが相次いでいる。「今回の結果は予想よりも遥かに悪い。預金の減少が好業績に影を落としており、大きな転換と収益性への集中が必要だ」とのコメントも聞かれた。
(1-3月・第1四半期)
・1株利益(調整後):0.55ドル(予想:0.55ドル)
・経常収益:12.0億ドル(予想:11.2億ドル)
・期末時点の預金残高:1044.7億ドル(予想:1366.7億ドル)
・期末時点の融資残高:1733.1億ドル(予想:1683.1億ドル)
・純受取利息(NII):9.23億ドル(予想:8.90億ドル)
・貸倒引当金:1600万ドル(予想:2220万ドル)
(NY時間09:35)
ファースト・リパブリック<FRC> 11.56(-4.44 -27.74%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美