GMは好決算も株価下落 北米での販売が好調 通期見通しも上方修正=米国株個別

材料
2023年4月25日 23時07分

GM<GM>が取引開始前に1-3月期決算(第1四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。通期のガイダンスも公表し、1株利益の見通しを上方修正したほか、EBITの見通しも上方修正している。

金利上昇やインフレに直面しながらも、北米での販売が好調だった。同社のジェイコブソンCFOは、「われわれは強力な生産と在庫管理、そして一貫した価格設定でこれを実現した。全体として今年に自信を持っている」と述べた。北米での需要は中国での不振を補うに十分であった。

同社は中国では苦戦が続いており、第1四半期の中国での販売台数は25%減の46万2000台となった。中国市場はゼロコロナ規制の影響で全体的に苦戦を強いられ、外国車メーカーは価格競争によって中国車への嗜好の高まりを克服しなければならず、利益率を圧迫している。ジェイコブソンCFOは、「中国の状況が大きく改善するのは、おそらく今年の後半になるだろう」と述べていた。

好決算から、時間外で株価は上昇していたものの、通常取引に入って売りが膨らんでいる。アナリストからも高評価が出ていたが、一部からは「今後の価格圧力と全米自動車労組(UAW)との契約満了による逆風が予想され、ガイダンスは過度に楽観的だと見ている」とのコメントも出ていた。

(1-3月・第1四半期)

・1株利益(調整後):2.21ドル(予想:1.72ドル)

・売上高:399.9億ドル(予想:392.4億ドル)

自動車:366.5億ドル(予想:354.7億ドル)

金融:33.4億ドル(予想:32.5億ドル)

クルーズ:2500万ドル(予想:5560万ドル)

・北米EBIT(調整後):35.8億ドル(予想:31.8億ドル)

・海外EBIT(調整後):3.47億ドル(予想:2.54億ドル)

・自動車FCF:-1.32億ドル

・自動車販売台数:86万4000台

GMNA:72万3000台(予想:72万5000台)

GMI:14万1000台(予想:16万4000台)

(通期見通し)

・1株利益(調整後):6.35~7.35ドル(従来:6.00~7.00ドル(予想:6.22ドル)

・EBIT(調整後):110~130億ドル(従来:105~125億ドル)(予想:107.7億ドル)

・自動車FCF:55~75億ドル(従来:50~70億ドル)

(NY時間09:54)

GM<GM> 33.49(-0.80 -2.33%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.