26日の株式相場見通し=反落、金融不安背景とした米株安に追随
26日の東京株式市場は主力株をはじめ広い範囲に売りが優勢となり、日経平均株価は3日ぶりに下値を試す展開が予想される。前日の欧州株市場では金融株安が市場センチメントを悪化させ、主要国の株価指数はドイツを除き総じて軟調だった。一方、米国株市場は金融株やハイテク株、景気敏感株などを中心に売りがかさむ展開となり、NYダウなど主要株価指数が揃って大幅安となった。ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は2%近い下げとなっている。米地銀のファースト・リパブリック・バンク<FRC>が多額の預金流出が判明したことを受け、株価を一気に半値水準まで暴落させたことが全体相場にも大きく影響を与えている。これを引き継ぐ形で東京市場でもリスク回避目的の売り圧力が強まることが予想される。日経平均はここ2万8000円台後半で強調展開を継続してきたが、直近は上値の重さも意識されていた。プライム市場の騰落レシオは140%台後半まで上昇しており、目先買い疲れ感からきょうは押し目買いの動きも限定的となりそうだ。
25日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比344ドル57セント安の3万3530ドル83セントと3日ぶり反落。ナスダック総合株価指数は同238.047ポイント安の1万1799.157だった。
日程面では、きょうは2年物国債の入札など。また、この日は4月の権利付き最終売買日となる。海外では1~3月期の豪消費者物価指数(CPI)、スウェーデン中銀の政策金利発表、3月の米耐久財受注額など。