いなげやがS高カイ気配、イオンが連結子会社化し傘下のUSMHと経営統合へ
いなげや<8182>がストップ高カイ気配。25日の取引終了後、同社をイオン<8267>が連結子会社化したうえで、いなげやをイオン傘下で「マルエツ」などを展開するユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス<3222>と経営統合すると発表した。イオンは今年11月をメドに、いなげやの議決権の51%に相当する株式数を取得の上限とし、連結子会社化のための手続きを実施する。具体的な手法は今後、協議のうえで決定するとしているが、株式市場ではいなげやによる第三者割当増資や、イオンによるTOB(株式公開買い付け)の実施などが想定されているようだ。いなげや株に対しては、USMHとの経営統合に向けた手続きを含め、同社に対するTOB価格などへの思惑から、買いが集まったとみられている。
イオンにとって、いなげやは17.01%を保有する関連会社。USMHは53.59%を保有する連結子会社となっている。USMHとの経営統合後、いなげやはUSMHの完全子会社化となる予定。経営統合が成立した場合、いなげやは所定の手続きを経て上場廃止となる見込みという。3社はプライベートブランド(PB)商品である「トップバリュ」の導入拡大や、商品の共同調達、地域の客層に合わせた店舗展開などを進める。