マイクロソフトが決算受け上昇 アジュールが好調=米国株個別
マイクロソフト<MSFT>が大幅高。前日引け後に1-3月期決算(第3四半期)を発表し、1株利益、売上高もと予想を上回った。クラウドが堅調に推移している。好調な法人需要が後押しし、アジュールの売上高は31%増えた。アジュールや生産性ソフト「オフィス」などコマーシャルクラウド製品の売上高も22%増加している。
また、同社は注目の新たなAIツールに対する顧客の需要に応えるべくクラウドデータセンターを強化するための支出を増やす一方で、営業費用を抑制する方針を示した。同社はここ数カ月にオープンAIの技術に基づく新しいインターネット検索チャットボットなど、AIベースの製品や機能を相次ぎ発表している。
同社のフッドCFOは「われわれはAIプラットフォームの潮流をリードし、それをサポートする投資を行うことにコミットしている。自社向けやパートナーのオープンAI、その他顧客向けのシステムをサポートするためのインフラに十分に支出する方針だ」と述べた。
アナリストからも前向きな評価が聞かれ、「決算は全体的に予想を上回った。3つの事業部門すべてが予想を上回る売上高を計上し、特にアジュールが31%増となったことは大きい。市場の予想では28-29%程度だった」とのコメントも出ている。
(1-3月・第3四半期)
・1株利益:2.45ドル(予想:2.24ドル)
・売上高:528.6億ドル(予想:510.3億ドル)
インテリジェント・クラウド:220.8億ドル(218.9億ドル)
プロダクティビティー&ビジネスプロセス:175.2億ドル(予想:171.0億ドル)
インテリジェント・クラウド:220.8億ドル(予想:218.9億ドル)
モア・パーソナル:132.6億ドル(予想:121.5億ドル)
・営業利益:223.5ドル(予想:205.1億ドル)
・設備投資:66.1億ドル(予想:64.1億ドル)
(NY時間09:40)
マイクロソフト<MSFT> 294.65(+19.23 +6.98%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美