アルファベットは好決算も反応鈍い マイクロソフトとのAIへの認識の違いで上値重い=米国株個別

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2023年4月26日 23時03分

アルファベット<GOOG>が小幅高。前日引け後に1-3月期決算(第1四半期)を発表し、売上高(トラフィック獲得コスト除く)が予想を上回ったほか、1株利益も予想を下回った。広告収入が予想を上回った。ユーチューブの広告収入は予想範囲内。同社はまた、最大700億ドルの自社株買いの追加も表明した。

検索広告がいまのところは景気後退と競争激化の脅威を乗り越えていることを示した。マクロ環境の悪化で広告主が支出を減らしている中、同社はライバルのSNS企業よりも良い業績を上げ続けている。広告主が予算を削減する中、同社は利益を維持するためにコスト削減を進めてきた。

ただ、好決算ではあったものの、市場の反応は鈍い。マイクロソフト<MSFT>も同時刻に決算を発表していたが、両社のAI(人工知能)に対する見解の違いが上値を重くしているようだ。

両社とも次に来るのはAIだと強調したが、検索市場に今後どの程度の混乱をもたらし得るかについては対照的な見解を示した。アルファベットは、「検索エンジンのトップとして、われわれが長く積み重ねてきた実績を信頼するよう呼びかけ、AIについては常に変わり続けるビジネスにおける一つのシフトに過ぎない」と指摘。一方、マイクロソフトは遥かに劇的な変化が起きつつあると示唆した。市場はマイクロソフトの見方に賛同している模様。

(1-3月・第1四半期)

・1株利益(調整後):1.17ドル(予想:1.09ドル)

・売上高(TAC除く):580.7億ドル(予想:569.8億ドル)

・売上高:697.9億ドル(予想:689.9億ドル)

グーグル広告:545.5億ドル(予想:537.9億ドル)

ユーチューブ広告:66.9億ドル(予想:66.5億ドル)

グーグルその他:74.1億ドル(予想:72.2億ドル)

・営業利益:174.2億ドル(予想:161.9億ドル)

・営業利益率:25%(予想:23.6%)

・設備投資:62.9億ドル(予想:80.3億ドル)

・自社株買い:最大700億ドル

(NY時間09:50)

アルファベット<GOOG> 105.54(+0.93 +0.89%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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