ボーイングが決算受け上昇 737型機の生産を年内に引き上げる計画=米国株個別
ボーイング<BA>が上昇。取引開始前に1-3月期決算(第1四半期)を発表し、売上高は予想範囲内だったものの、1株損益は想定以上の赤字となった。民間航空機は予想を下回ったものの、防衛・宇宙・セキュリティ部門がそれを埋めた。ただ、フリーキャッシュフロー(FCF)は想定通りに赤字となったものの、予想ほどは膨らまなかったことが好感されている模様。通期のガイダンスでもFCFは30億-50億ドルの黒字見通しを維持している。
同社はまた、737型機の生産を年内に引き上げる計画を明らかにしたこともサポート。ただ、具体的な時期は示していない。787型機については月間3機に増やしたとしている。見つかった製造上の問題が納入やキャッシュフローの目標に大きく影響することはないとも改めてコミットしている。737型機の今年の納入目標は400-450機、787ドリームライナーは70-80機にそれぞれ据え置いた。
(1-3月・第1四半期)
・コア1株損益:-1.27ドル(予想:-0.97ドル)
・売上高:179.2億ドル(予想:174.3億ドル)
民間航空機:67.0億ドル(予想:71.1億ドル)
防衛・宇宙・セキュリティ:65.4億ドル(予想:57.3億ドル)
グローバル・サービス:47.2億ドル(予想:45.4億ドル)
・FCF:-7.86億ドル(予想:-18.6億ドル)
・受注残:4110億ドル
(通期見通し)
・FCF:30~50億ドルの黒字を維持(予想:39億ドル)
(NY時間10:40)
ボーイング<BA> 207.91(+5.72 +2.83%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美