ダウ平均は横ばい マイクロソフトの決算受け、IT・ハイテク株への買い戻し強まる=米国株前半
NY株式26日(NY時間12:31)
ダウ平均 33497.90(-32.93 -0.10%)
ナスダック 11946.68(+147.52 +1.25%)
CME日経平均先物 28420(大証終比:+10 +0.04%)
きょうのNY株式市場でダウ平均は横ばい。一方、IT・ハイテク株への買い戻しが強まっており、ナスダックは大幅高となっている。IT・ハイテク株に関しては、前日引け後に発表されたマイクロソフト<MSFT>とアルファベット<GOOG>の決算が安心感を与えているようだ。両銘柄とも好調な決算を発表し、マイクロソフトはクラウド部門のアジュールが好調で、アルファベットは検索広告の収入が回復した。
ただ、アルファベットについては、マイクロソフトとの人工知能(AI)に関する認識の違いが指摘され、好決算の割には小幅高での推移に留まっている。
前日は米地銀のファースト・リパブリック<FRC>の預金流出や資産売却で金融不安が再び広がっていたが、地銀のパックウェスト<>が決算で預金残高の順調な回復を示したことで、ひとまず安心感も広がっている。ただ、ファースト・リパブリック株は本日も大幅安。アドバイザーが新株の買い手候補を揃えたと報じられた。アドバイザーは同銀を一度救済している米大手銀を説得し、数億ドルの損失は出るが、同銀から保有債券を市場価格以上で購入してもらうよう要請しているという。また、これに関してホワイトハウスや米財務省は介入に消極的だとも伝えている。米政府がこの問題をシステミックリスクとは捉えていないためだという。
ボーイング<BA>やチポトレ・メキシカン・グリル<CMG>が取引開始前までに決算を発表し、ポジティブな反応を示していることも市場の雰囲気をサポートしている。
「IT・ハイテク企業は、年初からの市場をリードしてきたこともあり、どの程度持ちこたえられるかに注目が集まっている。このセクターに対する期待はすでにかなり低くなっているが、決算説明会では収益性とコスト削減策に重点を置くと予想される」との指摘も出ている。
本日は引け後にメタ<META>やイーベイ<EBAY>、ロク<ROKU>が発表を予定。
ファースト・リパブリック<FRC> 6.38(-1.72 -21.22%)
ボーイング<BA> 207.25(+5.06 +2.50%)
チポトレ<CMG> 2038.63(+258.63 +14.53%)
アップル<AAPL> 165.00(+1.23 +0.75%)
マイクロソフト<MSFT> 298.92(+23.50 +8.53%)
アマゾン<AMZN> 106.20(+3.63 +3.54%)
アルファベットC<GOOG> 105.12(+0.51 +0.49%)
テスラ<TSLA> 155.89(-4.78 -2.98%)
メタ・プラットフォームズ<META> 211.60(+4.05 +1.95%)
AMD<AMD> 86.91(+3.11 +3.71%)
エヌビディア<NVDA> 272.47(+10.06 +3.83%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美