前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―
■アイスペース <9348> 1,590円 (-400円、-20.1%) ストップ安
ispace <9348> [東証G]がストップ安。民間企業として世界初となる月面着陸を予定していた同社だが、26日朝、月着陸船との通信の回復が見込まれないとして、完了が困難と判断したと発表した。これを嫌気した売り注文が殺到した。同社によると、月着陸船は月面に対し垂直状態になったことを確認したものの、着陸予定時刻を過ぎても、着陸を示すデータの確認には至らなかった。急速な降下速度の上昇などから、「最終的に月面へハードランディングした可能性が高い」との見方を示している。
■シマノ <7309> 20,000円 (-2,635円、-11.6%)
東証プライムの下落率トップ。シマノ <7309> [東証P]が続急落。25日の取引終了後に23年12月期業績予想の下方修正を発表。売上高を5000億円から4600億円(前期比26.9%減)へ、営業利益を1050億円から830億円(同50.9%減)へ引き下げており、これを嫌気した売りが出た。第1四半期の市場在庫が高い水準にあり、需給調整に伴い注文の見直しが進んでいる現時点の動向を踏まえ通期予想を見直した。同時に発表した第1四半期(1-3月)決算は、売上高が1260億7100万円(前年同期比12.5%減)、営業利益が280億900万円(同26.4%減)だった。あわせて、上限70万株の自社株取得枠設定と、70万100株の自社株消却を発表している。
■大阪ソーダ <4046> 4,295円 (-455円、-9.6%)
東証プライムの下落率2位。大阪ソーダ <4046> [東証P]が続急落した。25日の取引終了後、岡山県倉敷市にある水島工場の製造設備の不具合に伴い、一部製品の生産を停止中だと発表した。業績へのネガティブな影響を懸念した売りが優勢となったようだ。停止しているのはアリルクロライドの製造設備。3月上旬からの定期修理を経て同月下旬に稼働再開した後、4月4日にプラントの主要機器に不具合が確認された。現在、メーカーと共同で原因究明などを進めているが、稼働再開に時間を要することが見込まれるという。業績への具体的な影響については判明次第、公表するとしている。同社のホームページによると、アリルクロライドは化学薬品や合成樹脂の製造に使用される。自動車や電子産業に必要なエポキシ樹脂を製造するためのエピクロルヒドリンの主原料としても用いられているという。
■ジャフコG <8595> 1,727円 (-152円、-8.1%)
東証プライムの下落率3位。ジャフコ グループ <8595> [東証P]が続急落。26日午後0時45分ごろ、23年3月期決算を発表。営業損益が44億1400万円の赤字となり、10年3月期以来13期ぶりに赤字転落となったことが嫌気されたようだ。売上高は前の期比49.2%減の140億7300万円だった。厳しい市場環境の影響でキャピタルゲインが低水準にとどまったほか、投資損失引当金の繰り入れが増加した。投資有価証券売却益の計上で、純利益は同2.7倍の405億7100万円と最高益を達成。年間配当は150円(前の期51円)だった。なお、24年3月期見通しについては、事業特性により業績予想を合理的に行うことが困難なため行わないとしている。
■KOA <6999> 1,619円 (-111円、-6.4%)
東証プライムの下落率6位。KOA <6999> [東証P]が続急落。大きく売られ年初来安値を更新した。25日の取引終了後に24年3月期業績予想を発表。売上高を前期比4.2%減の719億円、営業利益を同34.5%減の67億円とし、好調だった前期から一転減収減益となる見通しを示したことが嫌気された。配当予想は前期比据え置きの50円を見込む。同時に発表した23年3月期決算は、売上高が前の期比15.6%増の750億7200万円、営業利益が同78.7%増の102億2200万円だった。中国や米国を中心に自動車向けが増加したほか、為替の円安影響が業績を押し上げた。
■サイボウズ <4776> 2,575円 (-129円、-4.8%)
サイボウズ <4776> [東証P]が大幅続落。25日の取引終了後、3月度の月次業績推移を発表した。連結売上高は前年同月比15.7%増の20億5900万円となった。大幅な増収となったものの、対前年の増収率は2月(17.1%増)と比べ鈍化しており、嫌気されたようだ。3月度の営業損益は1億7900万円の黒字(前年同月は4億円の赤字)となった。また、クラウド関連事業の売上高は前年同月比21.4%増の17億6000万円だった。
■日化薬 <4272> 1,198円 (-41円、-3.3%)
日本化薬 <4272> [東証P]が大幅安。25日の取引終了後、集計中の23年3月期連結業績について、売上高が2100億円から1984億円(前の期比7.4%増)へ、営業利益が238億円から215億円(同2.1%増)へ、純利益が194億円から151億円(同12.1%減)へ下振れて着地したようだと発表したことが嫌気された。顧客の在庫調整などにより機能化学品事業における販売数量の減少が想定以上になることに加えて、半導体不足などの影響による自動車の減産を受けて、セイフティシステムズ事業の需要が低調に推移したことなどが要因としている。また、機能化学品事業の一部であるポラテクノ事業の固定資産について減損損失を計上したことも利益を押し下げた。
■レーザーテク <6920> 19,495円 (-655円、-3.3%)
レーザーテック <6920> [東証P]が大幅安で3日続落、フシ目の2万円大台を下抜けた。今年2月以降は一貫して売りに押される展開となり、一時的な戻り局面はあっても13週移動平均線が上値を押さえる強力な抵抗ラインとなっていた。26日は下げが加速し、昨年10月下旬以来約半年ぶりとなる2万円大台割れとなった。前日25日の米国株市場ではファースト・リパブリック・バンク <FRC> の暴落の影響で金融株の下げが目立ったが、インテル <INTC> やエヌビディア <NVDA> 、アプライド・マテリアルズ <AMAT> といった半導体関連株も軒並み売り込まれ、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は3.4%安とNYダウやナスダック総合株価指数など主要株価指数を大きく上回る下落をみせている。東京市場でもこのリスクオフの流れが波及し、半導体株への風当たりがきつくなった。
■エレマテック <2715> 1,749円 (-36円、-2.0%)
エレマテック <2715> [東証P]が反落。25日の取引終了後に発表した24年3月期の連結業績予想で、売上高2335億円(前期比2.6%減)、営業利益106億円(同12.1%減)、純利益72億5000万円(同5.8%減)と減収減益を見込むことが嫌気された。景気後退によるパソコン、スマートフォンの需要縮小の影響などの影響を織り込んだ。なお、年間配当予想は前期比13円増の89円を計画している。同時に発表した23年3月期決算は、売上高2397億7400万円(前の期比19.5%増)、営業利益120億5200万円(同44.4%増)、純利益76億9600万円(同43.2%増)だった。
■三菱UFJ <8306> 843.2円 (-15.9円、-1.9%)
三菱UFJフィナンシャル・グループ <8306> [東証P]が反落、メガバンクが売り優勢に傾いた。前日25日の欧州株市場や米国株市場で金融株が売られており、東京市場にもその影響が及んだ。米地銀のファースト・リパブリック・バンク <FRC> が巨額の預金流出を嫌気され株価を暴落させたことで、金融不安が再燃しリスク回避目的の売りが銀行セクター全体に波及した。米国株市場ではゴールドマン・サックス <GS> 、JPモルガン <JPM> 、バンカメ <BAC> 、シティグループ <C> など軒並み安となっており、米国事業を展開するメガバンクも不安心理から下値を探る展開を余儀なくされた。
※26日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。
株探ニュース