ダウ平均は300ドル超の反発 メタの決算が雰囲気サポート=米国株前半
NY株式27日(NY時間12:24)
ダウ平均 33615.86(+313.99 +0.94%)
ナスダック 12071.97(+217.62 +1.84%)
CME日経平均先物 28650(大証終比:+210 +0.73%)
きょうのNY株式市場でダウ平均は反発。上げ幅は300ドルを超えている。前日引け後に発表されたメタ<META>の第1四半期の決算が雰囲気をサポートしている模様。売上高の大半を占める広告収入が予想以上に好調だったほか、第2四半期の売上高見通しも予想を上回り、デジタル広告の回復の兆しを示す決算となった。そのほか、イーベイ<EBAY>やロク<ROKU>、取引開始前のキャタピラー<CAT>の決算も好調だった。ただ、キャタピラーは先行きへの不安も示し、株価は軟調に推移。
前日のマイクロソフト<MSFT>やアルファベット<GOOG>などIT大手の決算は予想を上回る内容が相次いでいるが、市場からは慎重な声も聞かれる。「S&P500企業の大半が予想を上回る決算を発表しているにもかかわらず、最悪の事態は終わっていない。事前に予想自体が15%ほど下方修正されている。その下方修正された予想を上回っている事実は、その場のセンチメントには良いことなのかもしれない。しかし、ネガティブ・サプライズを嫌う市場のために下方修正された数字を単に上回っているだけのことだ」との指摘も出ている。
本日はアマゾン<AMZN>とインテル<INTC>が引け後に決算発表を予定。
なお、取引開始前に第1四半期の米GDP速報値が発表され、前期比年率換算で1.1%増と予想(1.9%増)を下回っていた。個人消費も3.7%増と予想を下回る内容。ただ、市場にはインフレ警戒感が根強い中で、GDPデフレータやPCEコアデフレータが前回を上回り、予想も上回っていた。米株式市場は時間外でネガティブな反応も見られていたが、一時的な動きに留まっている。
キャタピラー<CAT> 210.30(-5.89 -2.72%)
イーベイ<EBAY> 45.27(+1.91 +4.39%)
ロク<ROKU> 58.35(+1.79 +3.17%)
アップル<AAPL> 166.84(+3.08 +1.88%)
マイクロソフト<MSFT> 302.80(+7.43 +2.52%)
アマゾン<AMZN> 109.58(+4.60 +4.38%)
アルファベットC<GOOG> 108.38(+3.93 +3.76%)
テスラ<TSLA> 158.28(+4.53 +2.95%)
メタ・プラットフォームズ<META> 240.57(+31.17 +14.89%)
AMD<AMD> 86.27(+0.33 +0.38%)
エヌビディア<NVDA> 267.93(-1.63 -0.60%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美