JVCケンウが3連騰、1200万株を上限とする自社株買いを実施へ
JVCケンウッド<6632>が3連騰し年初来高値を更新している。27日の取引終了後、上限を1200万株(発行済み株数の7.32%)、または40億円とする自社株買いを実施すると発表したことが好感されている。取得期間は5月8日から9月29日までで、株主還元と資本効率の向上を図るためとしている。
同時に発表した23年3月期連結決算は、売上高3369億1000万円(前の期比19.4%増)、営業利益216億3400万円(同2.4倍)だった。モビリティ&テレマティクスサービス分野で自動車向けスピーカー、アンプ、ケーブルなどの販売が拡大したほか、半導体などの部品不足の解消などが貢献した。また、パブリックサービス分野の無線システム事業の販売も想定を大幅に上回って好調に推移した。
なお、24年3月期は売上高3500億円(前期比3.9%増)、営業利益134億円(同38.1%減)を見込む。各分野で堅調な販売を予想することから増収を見込むが、為替ヘッジによるマイナス影響を見込むほか、戦略投資、生産設備増強を実施する予定であることから営業減益を見込んでいる。