SECカーボが大幅続伸、23年3月期業績は営業利益が計画上振れ
SECカーボン<5304>が大幅続伸し年初来高値を更新している。27日の取引終了後、集計中の23年3月期連結業績について、営業利益が従来予想の55億円から64億9000万円(前の期比2.0倍)へ、純利益が40億円から54億200万円(同77.8%増)へ上振れて着地したようだと発表したことが好感されている。
人造黒鉛電極の販売で国内外における低調な粗鋼生産の影響を受けたため、売上高は309億円から304億100万円(同32.6%増)へ下振れたものの、堅調なアルミニウム需要を背景に、アルミニウム製錬用カソードブロックの販売が好調に推移したことが利益を押し上げた。また、為替レートが想定に比べて円安に推移した結果、輸出の収益性が改善されたことも寄与した。