エクソンモービルが決算受け上昇 新規油田からの原油生産の急増が寄与=米国株個別
エクソンモービル<XOM>が上昇。取引開始前に1-3月期決算(第1四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。米国と南米沖の新規油田からの原油生産の急増が寄与した。同社は原油価格下落に対応するため、コスト削減とポートフォリオのスリム化で強固な財務体質を作り上げた。今回もそれが奏功。キャッシュフローも潤沢で、原油価格が78ドル前後で低迷していても、株主が配当を心配する理由がほとんどない。
同社は、年末までに2019年比で90億ドルの構造的コスト削減を達成する予定で、現在までに累計72億ドルの削減を達成していると発表。
アナリストからも前向きなコメントが聞かれ、「予想を上回る力強い内容が広範囲に及び、すべてのセグメントで予想を上回っていた。特に海外が好調だった。経済への懸念が高まっているにもかかわらず、分散され回復力のある同社のポートフォリオがパフォーマンスを維持すると予想している」と述べている。
(1-3月・第1四半期)
・1株利益(調整後):2.83ドル(予想:2.63ドル)
・売上高:865.6億ドル(予想:845.5億ドル)
・営業CF:163億ドル
・FCF:114億ドル
(通期見通し)
・設備投資:230~250億ドル(予想:211.2億ドル)
(NY時間09:53)
エクソンモービル<XOM> 118.58(+1.75 +1.50%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美