中部鋼鈑---23年3月期は2ケタ増収・大幅な増益、期末配当金の増配を発表
中部鋼鈑<5461>は28日、2023年3月期連結決算を発表した。売上高が前期比18.5%増の763.20億円、営業利益が同120.8%増の122.61億円、経常利益が同123.1%増の123.28億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同126.6%増の85.77億円となった。
鉄鋼関連事業の売上高は前年同期比116.79億円増の733.85億円、セグメント利益(営業利益)は同66.61億円増の118.00億円となった。主原料である鉄スクラップ価格が引き続き高い水準で推移し前期を上回り、電力コストを筆頭にエネルギー・諸資材価格も前期を大きく上回ったため、製造コストは前期比で上昇した。一方で、主要製品である厚板の販売数量は底堅く推移し、販売価格もコスト上昇分の転嫁が進展し前期を大きく上回り、収益環境は大きく改善した。
レンタル事業の売上高は同0.15億円増の6.74億円、セグメント利益(営業利益) は同0.08億円増の0.68億円となった。積極的な営業活動を展開したことにより、厨房用グリスフィルターのレンタル枚数が増加し、増収増益となった。
物流事業の売上高は同1.01億円減の5.39億円、セグメント利益(営業利益) は同0.86億円減の1.71億円となった。需要先の生産活動の落ち込みにより危険物倉庫の取扱量が減少したことから、減収減益となった。
エンジニアリング事業の売上高は同3.27億円増の17.20億円、セグメント利益(営業利益) は同1.15億円増の1.46億円となった。金属加工の受注増加と工事案件の着実な積み上げにより、増収増益となった。
2024年3月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比7.5%減の706.00億円、営業利益が同17.6%減の101.00億円、経常利益が同22.1%減の96.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同24.2%減の65.00億円を見込んでいる。
また、2023年3月期の期末配当金については、当期業績の状況を勘案し、直近の配当予想から9.00円増額し1株当たり74.00円の普通配当とすることを発表した。加えて、既に2022年12月28日に東京証券取引所プライム市場へ上場したことに伴い、1株当たり10.00円の記念配当の実施を発表しており、これにより中間配当20.00円と合わせた当期の年間配当金は1株当たり104.00円となる。
《SI》