2日の株式相場見通し=頑強な展開も5連休前で上値重いか
2日の東京株式市場は主力株をはじめ買い優勢の地合いが続き、日経平均株価は2万9000円台で頑強な展開となりそうだ。前日の米国株市場では強弱観が対立し、方向感の見えにくい地合いとなった。米地銀のファースト・リパブリック・バンク<FRC>が経営破綻したものの、米金融大手のJPモルガン<JPM>による買収が決定したことで市場の不安心理が収まったが、2日から3日までの日程で行われるFOMCを前に積極的に買いポジションを高める動きはみられなかった。NYダウは後場中ごろまでプラス圏を維持したが、大引けにかけて値を消しマイナス圏に沈んでいる。ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は前日終値をはさみプラス圏とマイナス圏を往来したが、結局ダウと同様に小安く引けている。東京市場では前日に日経平均が8カ月半ぶりにフシ目の2万9000円台を回復したが、直近3営業日で700円あまりも水準を切り上げており、スピード警戒感が意識されているほか、5連休を控え目先利益確定売りも出やすいタイミングにある。外国為替市場で急速に円安が進んでいることは、輸出セクターやインバウンド関連株に追い風となるが、買い一巡後は伸び悩む可能性もある。
1日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比46ドル46セント安の3万4051ドル70セントと3日ぶり小幅反落。ナスダック総合株価指数は同13.986ポイント安の1万2212.598だった。
日程面では、きょうは4月のマネタリーベースなど。海外では4月の中国製造業PMI(財新)、豪中銀の政策金利発表、3月の米JOLTS求人件数、3月の米製造業新規受注など。