注目銘柄ダイジェスト(前場):GMB、イビデン、ファンデリーなど

市況
2023年5月2日 11時46分

東邦HD<8129>:2662円(-108円)

大幅反落。野村證券では投資判断を「バイ」から「ニュートラルに格下げ、目標株価は2800円としている。株価上昇による割安感の後退、24年3月期には採算低下や経費増が見込まれることなどを評価引き下げの背景としている。24年3月期営業利益は219億円予想から188億円、前期比5.1%減に引き下げ、コロナ治療薬関連の売上見通し引き下げ、販管費の上振れなどを反映しているようだ。

GMB<7214>:1640円(+191円)

大幅続伸。前日に23年3月期の業績上方修正を発表している。営業利益は従来予想の6億円から21億円、前期比82.9%増にまで引き上げ。第3四半期まででは前年同期比36.1%減となっていたため、大幅増益見通しへの上方修正にはポジティブなサプライズ。退職給付費用の減少が13億円程度あり、これが上振れの主因とはなっているが、販売価格の値上げや原材料費・物流コスト上昇の落ち着きなども貢献しているようだ。

リケンテクノス<4220>:592円(-44円) 592 -44

大幅反落。前日に23年3月期の決算を発表、営業利益は75.1億円で前期比19.3%増となり、従来計画の71億円を上振れ。期末配当金も従来計画14円から16円に引き上げている。一方、24年3月期は76億円で同1.2%増の見通し。上半期は2ケタ減益を見込むなど増益率の鈍化を想定している。前日にかけて株価は年初来高値更新となっていたなか、当面の材料出尽くし感につながっているようだ。

大塚商会<4768>:5150円(+175円)

大幅続伸。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は169億円で前年同期比22.4%増となり、通期計画の586億円、前期比7.0%増に対して好スタートを切る形になっている。複写機、サーバ、パソコンなどの販売数量が順調に伸びたほか、ソフトウェア製品、クラウドサービスなども好調だった。増収効果によって、粗利率の低下や販管費の増加などを十分に吸収する形となっている。

イビデン<4062>:5970円(+530円)

大幅続伸。前日に23年3月期の決算を発表、営業利益は724億円で前期比2.2%増、従来計画の650億円を上振れ着地、市場予想も35億円程度上振れている。一方、24年3月期は520億円で同28.1%減の見通し。市場コンセンサスを100億円程度下振れている。上半期の電子関連分野の見方は相当保守的と捉えられているもようで、前期実績値の上振れがポジティブに評価される動きとなっているようだ。

ファンデリー<3137>:424円(+80円)

ストップ高。4月28日に23年3月期の営業損益が会社計画(1.05億円の黒字)を下回る2.85億円の赤字で着地し、期末配当も3.00円から無配に引き下げたことが嫌気されて前営業日の5月1日に株価が急落していたため、下げすぎ感からの買い戻しが入っているようだ。また、調理時間が長い料理や家庭で外食気分が味わえる商品を揃えた「母の日セット」を期間限定で発売すると発表している。焼きロールキャベツや鴨つみれ汁、洋風カレーなどの6食セット。

TDSE<7046>:2105円(+15円)

4日続伸。5月15日に開示予定の中期経営計画「MISSION2025」や補足事項について、6月2日に説明会を開催すると発表している。TDSEは3月31日に同計画の骨子を開示しており、この中で「6年後にプロダクトサービスの売上高10億円以上を目指す」などとしていた。説明会で前向きな発言が出るとの期待に加え、米OpenAI社の「GPT-4」機能を標準搭載した対話型AIプラットフォームの提供を開始したと4月26日に公表したことも引き続き買い材料視されているようだ。

ブライトパス<4594>:144円(+2円)

3日ぶり反発。米Artisan Bio社が有する独自のSTAR-CRISPRTM遺伝子編集技術を利用し、ブライトパス・バイオで新規他家CARiPS-NKT細胞医薬プラットホームを構築するための共同研究・ライセンス契約を締結したと発表している。Artisan Bio社のSTAR-CRISPRTM編集技術の非独占的使用権を取得し、ブライトパス・バイオが持つiPS-NKT細胞に対して複数の遺伝子導入を行うことが可能となるという。

《ST》

提供:フィスコ

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