米地銀に買戻し ただ、商業用不動産ローンは特に懸念との声も=米国株個別
前日に売りが強まっていたパックウェスト<PACW>やウェスタン・アライアンス<WAL>など米地銀に買い戻しが見られている。ただ、先週末にファースト・リパブリック<FRC>がJPモルガン<JPM>に買収された後でも、銀行の健全性に対する懸念はなお根強い。本日のFOMCでの追加利上げやこの先の景気後退の不安が、見通しを更に曇らせているとの指摘も聞かれる。
その中でも、米地銀が得意としている商業用不動産ローンは、特に懸念材料となっているようだ。「米銀は不良債権だらけで、不動産価格の下落に伴って厳しい時代がやってくる」との指摘も一部から出ている。また、「地銀には問題の渦が潜んでおり、FRBの追加利上げで、破綻への心配が再び高まった。JPモルガンがファースト・リパブリックを買収した後も息つく暇もないほどだ」といった声も聞かれる。
(NY時間09:38)
パックウェスト<PACW> 6.91(+0.36 +5.50%)
ウェスタン・アライアンス<WAL> 31.67(+0.74 +2.39%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美