このあとFOMCの結果発表 今回で利上げが最後との見方を裏付けるか
このあと日本時間午前3時にFOMCの結果が発表され、0.25%ポイントの利上げが確実視されている。ただ、市場は6月以降についてのヒントを確認したがっている。市場では6月以降の利上げ期待を完全に後退させており、短期金融市場での6月利上げの可能性は5%程度となっている。先週までは15%程度はあった。
市場は今回で利上げが最後との見方を強めている。最近のデータは頑強な高インフレが継続していることが示されているが、成長に対する懸念から、経済はハードランディングに向かうという確信が強まっている。また、一部の米地銀の健全性について引き続き懸念があることから、FRBは利上げを止めるという。
その意味では本日のFOMCの声明やパウエルFRB議長の会見が注目されるが、米雇用指標は今後鈍化が想定されるものの、インフレ指標に関してはまだ未知数の部分が多い。今回は先行きについてオープンにして置く可能性も留意される。
FOMCの結果発表は日本時間4日午前3時、パウエル議長の会見は3時半から始まる。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美