クラフト・ハインツが決算受け上昇 通期1株利益の見通しを上方修正=米国株個別
ケチャップなど加工食品のクラフト・ハインツ<KHC>が上昇。取引開始前に1-3月期決算(第1四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。既存事業売上高も予想を上回っている。同社は1株0.40ドルの四半期配当も表明。ガイダンスも公表し、通期の1株利益の見通しを上方修正した。
同社のパトリシオCEOは、「第1四半期は北米と海外の双方において力強い業績を達成した。フードサービス、新興国市場、米小売のプラットフォームが引き続き牽引した」と語った。
アナリストからは「同社の取り組みがまだ25年度までのコンセンサス予想や評価に反映されていない」と述べた。第1四半期堅調な業績と2023年のEBITDAのガイダンスの上方修正は、より良い実行と、より有利な外部要因の結果である」とも語った。「サプライチェーンが改善し、今年のコスト削減が軌道に乗る。さらに高い投下資本利益率を追加することで、販売量減少をサポートできると考えている」とも付け加えた。
(1-3月・第1四半期)
・1株利益(調整後):0.68ドル(予想:0.60ドル)
・売上高:64.9億ドル(予想:63.9億ドル)
・既存事業売上高:+9.4%(予想:+7.5%)
北米:+6.7%(予想:+6.2%)
海外:+18.1%(予想:+11.3%)
・EBITDA(調整後):14.8億ドル(予想:14.0億ドル)
(通期見通し)
・1株利益(調整後):2.83~2.91ドル(従来:2.67~2.75ドル)(予想:2.72ドル)
・既存事業売上高:+4~6%(予想:+4.9%)
(NY時間13:52)
クラフト・ハインツ<KHC> 40.95(+1.50 +3.79%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美